テザーが7トン超の金保有を公言、「XAUt」証明書で

ステーブルコイン発行企業のテザー社は28日、同社が発行する金連動型トークン、テザーゴールド(XAUt)の初回公式アテステーション(証明書)を発表した。
XAUtは、ブロックチェーン技術を活用し、実物の金の所有権をユーザーに提供するデジタルトークンである。
今回の発表は、XAUtに関する初めての公式な証明となる。
裏付け資産の証明と保管体制
アテステーションでは、発行されている各トークンが1トロイオンスの現物金によって完全に裏付けられていることが確認された。
テザー社は、流通するXAUtトークンを裏付けるために、246,523.33トロイオンス(7.7トン超)の金を保有している。
この金地金は、スイス国内の世界クラスの施設にある安全な保管庫に保管されている。
保管されている金は、ロンドン地金市場協会(LBMA)認定の金塊で構成される。
厳格なカウンターパーティ選定、証明書の検証、監査人監督下での定期的な分析により、これらの金塊の在庫と安全性が確保されている。
このような体制は、資産の信頼性を高める上で重要だ。
市場動向と規制状況
XAUtの時価総額は7.7億ドル(約1101億円)に急増しており、金に裏付けられたステーブルコインへの投資家の関心が高まっていることがうかがえる。
現在、XAUtはエルサルバドルで規制されており、これは暗号資産(仮想通貨)市場における一定の監視と正当性を示している。
スイスの保管庫やLBMA基準の金塊の使用、厳格なセキュリティプロトコルは、XAUtトークンを裏付ける金準備の安全性と透明性を高める要素となる。
ユーザーは、最低50ファイントロイオンスから、特定の販売者や取引プラットフォームを通じてXAUtトークンを購入できる。
金をトークン化することで、XAUtは現物の金資産のデジタルな移転と所有を可能にする。
これにより、ユーザーは伝統的な金投資の安定性と、現代的なデジタルの柔軟性の両方の利点を享受できる。
このような金連動型トークンは、仮想通貨 投資のポートフォリオを多様化する手段としても注目されている。
XAUtのようなステーブルコインは、ボラティリティの高いアルトコインとは異なる性質を持つため、リスク分散に役立つ可能性がある。
トークンと現物の金の1対1の裏付け比率を維持するというテザー社のコミットメントは、定期的な監査とアテステーションによって強化される。
この取り組みは、各トークンが実際の1オンスの金に対応することを保証し、投資家への信頼性確保につながる。
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