2025年予測レポート|BTCは15万ドル、ETHは8000ドル超え

経済や金融市場の分析機関である「ステノリサーチ」は12月29日、2025年が暗号資産(仮想通貨)市場が飛躍的な成長を遂げる年になるとの予測レポートを発表した。
この予測では、ビットコイン BTC -0.41%は15万ドル、イーサリアム
ETH -1.27%は8000ドルに到達し、さらに「アルトコインシーズン」が本格化するという。
ビットコインとイーサリアム、過去最高値更新へ
ステノリサーチのレポートでは、ビットコインとイーサリアムが過去最高値を大きく上回る価格を記録すると予測している。その背景には、以下の要因が挙げられる。
- 仮想通貨市場における規制環境の改善
:仮想通貨への規制緩和が進み、より友好的な市場環境が整備される見込み - 金融緩和と流動性の向上
:マクロ経済における金利の低下や資金供給の改善が、仮想通貨市場の成長を後押し - ビットコイン半減期後の上昇トレンド
:過去の半減期後に見られた強力な価格上昇が再び起こる可能性
さらに、ビットコインとイーサリアムの上場投資信託(ETF)への資金流入も注目されており、2025年にはそれぞれ480億ドルと285億ドルに達するとの予測が示されている。
アルトコインシーズン到来の見通し
ステノリサーチは、2025年が「アルトコインシーズン」の本格化を示す年になると指摘している。特にイーサリアムは好調なパフォーマンスを見せ、ビットコインを大きく上回る成長を遂げると予測している。
2025年にはETH/BTC比率が現在の0.035から0.06に上昇すると予測され、アルトコイン全体の市場シェアが拡大する見込みだ。
これに伴い、ビットコインの市場優位性は現在の57%から45%に低下すると予測されている。
また、分散型アプリケーション(dApp)にロックされている総価値(TVL)は、2025年に3000億ドルを突破し、2021年の最高値である1800億ドルを上回る予測結果を示している。
次期トランプ政権の影響
ステノリサーチは、2025年1月に予定されているトランプ政権の発足が仮想通貨市場にとって重要な追い風になると指摘。トランプ大統領は、仮想通貨市場に対して友好的な規制当局のリーダーを任命する意向を示しており、この動きがイーサリアムやソラナ(SOL)などのアルトコインの成長をさらに加速させる可能性が高いと予測されている。
さらに、トランプ氏の就任後にはオンチェーン活動が活発化し、アルトコイン市場全体にポジティブな影響を与えるとの見解も示されている。