ステーブルコイン市場急拡大、週間比45.8億ドル増|USDT牽引

ステーブルコイン市場は28日、過去1週間で45億8000万ドル(約6550億円)増加し、市場規模が2400億ドル(約34兆3200億円)の大台に迫っていることが明らかになった。
ステーブルコイン市場の急成長
報告によると、ステーブルコイン全体の市場価値は2391億1000万ドル(約34兆1900億円)に達した。
この急速な成長は、機関投資家および個人投資家からの継続的な関心が高いことを示している。
ステーブルコインは、価格変動の大きい暗号資産(仮想通貨)の世界と、より安定した伝統的な金融システムを結ぶ重要な役割を担う。
特に米ドルなどに価値が連動するように設計された「トークン化されたドル」への需要が続いている。
市場では依然としてテザー(USDT)やUSDコイン(USDC)といった主要なステーブルコインが圧倒的なシェアを占めている。
一方で、USDSやRLUSDといった新しいステーブルコインも登場し、注目を集めているが、これらの詳細な市場シェアに関するデータはまだ少ない状況だ。
成長を支える要因と課題
この成長の背景には、仮想通貨市場全体の回復傾向があると考えられる。
市場が安定または上昇する局面では、取引やリスクヘッジのための流動性ツールとしてステーブルコインの需要が高まる傾向にある。
また、分散型金融(DeFi)プロトコルや、Bybit(バイビット)のような中央集権型取引所(CeFi)でのステーブルコイン利用が拡大していることも、市場の成長を後押ししている。
これは、ステーブルコインが取引、レンディング(貸付)、さらには国際送金システムの基盤として、仮想通貨市場における重要性を増していることを示している。
一方で、仮想通貨業界はセキュリティ上の課題にも直面している。
2025年第1四半期には、DeFi分野で16億ドル(約2290億円)を超えるハッキング被害が発生した。2月にはBybitで大規模な不正アクセスも報告されている。
しかし、こうしたセキュリティリスクが存在するにもかかわらず、ステーブルコイン市場の成長は続いている。
これは、不安定な市場環境下で、相対的に安全な資産としてのステーブルコインへの需要が根強いことを示唆しているのかもしれない。
今後の規制動向も市場に影響を与える可能性があるが、ステーブルコインのインフラとしての役割はますます重要になっていくだろう。
このような状況下で、どの仮想通貨 投資先が最適かを見極めることが重要となるだろう。
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