Startale、Soneiumシーケンサー収益の一部をASTRに再投資

Startale Groupは3日、ソニーとの合弁会社が開発するレイヤー2ブロックチェーン「Soneium(ソネイアム)」のシーケンサー収益の一部をAstarのネイティブトークンであるアスター(ASTR)に再投資すると発表した。
この投資戦略は市場からの単なる買い戻しではなく、実際の利用に基づいた長期的な投資として位置付けられている。
SoneiumとASTRトークンへの再投資
Soneiumは、ソニーグループとStartaleの合弁会社であるソニーブロックソリューションズラボが開発したレイヤー2ブロックチェーン。2024年8月に発表されたこのブロックチェーンは、イーサリアム(ETH)のレイヤー2スケーリングソリューションを活用した公開ブロックチェーンネットワークを提供する。
今回の発表によると、Soneiumのシーケンサー収益の相当部分がAstarのエコシステムおよび将来の製品開発に再投資される。シーケンサーとは、レイヤー2ブロックチェーンにおいてトランザクションの順序付けと処理を行う重要な役割を担う存在だ。
この再投資戦略は、AstarおよびASTRトークンの価値提案を強化することを目指したもの。運営側は公開市場から直接ASTRを購入するとしており、実際の利用に基づいた長期投資という特徴がある。
ソニーとStartaleの戦略的パートナーシップ
ソニーとStartaleのパートナーシップは、エンターテイメント、ゲーム、金融、家電分野における豊富な経験を結集させる取り組み。この協力関係により、革新的なWeb3アプリケーションの開発とユーザー採用の促進が期待されている。
Soneiumは技術的には、Optimism Stack(OP Stack)と楽観的ロールアップを採用しており、イーサリアム上でスケーラブルで効率的なレイヤー2ソリューションを実現している。
また、Chainlink CCIPやSuperchainネットワークなどのテクノロジーを通じて、他の主要ブロックチェーンプラットフォームとの相互運用性も向上させる計画だ。
AstarとSoneiumの技術統合
SoneiumはAstar NetworkのzkEVM技術を活用しており、両プラットフォームの統合によりAstarのエコシステム拡大を目指す。ASTRトークンはSoneiumのエコシステム内で中心的な役割を果たし、分散型金融(DeFi)プラットフォームやステーキングプログラムなどを通じて、ASTRホルダーへの報酬提供の可能性がある。
将来的にはASTRトークンの保有者に仮想通貨ステーキングによる報酬獲得機会も提供される見込みだが、具体的な詳細はまだ明らかになっていない。
この協力体制は、クリエイターに新たな自己表現の機会を提供し、クリエイターとファンの間の深いつながりを促進することで、Web3テクノロジーのより広範な採用を促進することを目的としている。
StartaleとAstar Foundationは、Soneiumエコシステム内での将来のイニシアチブを通じてASTRの有用性と価値を高めることに取り組んでいくとのこと。このパートナーシップによって、ブロックチェーン技術とWeb3の可能性が、ソニーのグローバルなリーチと技術力によってさらに拡大することが期待される。
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