リップル発行RLUSD、クラーケン上場で時価総額2.5億ドル間近

リップル社が発行するステーブルコイン「RLUSD」は2日、暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンに上場した。
同時に決済プラットフォームへの統合も進み、RLUSDの時価総額は2.5億ドル(約372億円)に迫っている。
RLUSDは2024年12月にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制承認を得て導入されたステーブルコインだ。
米ドルに連動し、リップルのXRP Ledgerとイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で発行されている。
急成長するRLUSDと市場ニーズ
RLUSDは主に企業向けに設計されたデジタル資産で、導入からわずか数ヶ月で時価総額が2.5億ドル近くまで成長し、当初の予想を上回るペースで普及が進んでいる。
過去1ヶ月間でRLUSDの時価総額は87%増加し、月間送金量は8.6億ドル(約1281億円)に達している。
この急速な成長の背景には、ステーブルコインへの市場需要の高まりと、米国でより明確な規制枠組みが整いつつあることが挙げられる。
RLUSDは短期米国債を裏付けとする構造を持ち、安定性とコンプライアンスを重視したデザインになっている。
企業向け決済システムへの統合
RLUSDのクラーケン上場はリップル社の広範な戦略の重要なマイルストーンだ。
同社はRLUSDを国際送金システムに統合することで、BKK ForexやiSendなどの企業が財務オペレーションに活用できるようになる。
これにより、RLUSDの用途は小売りレベルを超え、グローバルな企業向けアプリケーションへと拡大している。
リップル社は今後、より多くの決済顧客にRLUSDを提供する計画を進めており、迅速で低コスト、スケーラブルな国際送金の実現を目指している。
ステーブルコイン市場における競争と展望
ステーブルコイン市場ではテザー(USDT)が依然として主導的な地位を占めている。
しかし、リップル社の企業向けソリューションとコンプライアンスへの注力は、RLUSDを有力な代替選択肢として位置づける可能性がある。
特に規制の明確化が進む中、企業利用においてRLUSDの採用が加速することが予想される。
また、リップル社はNGO組織と協力し、効率的な援助資金配布にステーブルコインを活用する可能性も模索しており、用途の多様化も進んでいる。
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