ビットコインは5年後100万ドル到達か|ロバートキヨサキ予測

ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者として知られるロバート・キヨサキ氏は19日、ビットコイン BTC -1.93%が将来100万ドルに達すると予測した。
同氏は暗号資産(仮想通貨)に関する自身の見解をSNSで表明し、伝統的な金融市場への警告も改めて発している。
富裕層は価格でなく保有量に注目
キヨサキ氏は、投資における独自の哲学として「貧しい人は価格に注目し、富裕層は保有量に注目する」と述べた。これは、日々の価格変動に惑わされることなく、資産の保有量を着実に増やすことの重要性を強調するものだ。
同氏は自身の資産運用について、金や銀の現在価格よりも何オンス保有しているかを重視していると説明。同様に、ビットコイン(BTC)に関しても価格推移を注視しつつ、最終的には自身の保有量に最も関心を寄せているという。
注目すべきは、同氏がビットコインを6000ドル台の価格帯から購入し続けていると明かした点だ。
「偽の通貨(法定通貨)で、もっと多くのビットコインを買えればよかった」と振り返り、早期からの取得意欲を示している。
昨年11月の投稿では、1年以内に100BTCを所有したいとの目標も語っていた。
2030年にビットコイン100万ドル到達と市場暴落を予測
キヨサキ氏は今回、ビットコインが2030年までに100万ドルに達する可能性が高いとの新たな予測を立てた。「価格は重要だが、富裕層というのは最も多くのビットコインを保有する人々であり続けるだろう」と述べ、長期的な視点での資産形成を訴えている。
この戦略が成功すれば、新たな仮想通貨億り人が誕生するかもしれない。
また同氏は、以前から警告している市場の暴落についても改めて言及した。
自著『金持ち父さんの予言』で予測した史上最大規模の暴落が2025年夏にかけて株式、債券、不動産市場で起こると主張。その際、金、銀、そしてビットコインに数十億ドル規模の資金が流入するとの見方を示した。
特に銀(シルバー)については、金とビットコインが高値圏で推移する中で、まだ上値の余地が大きいと分析。2025年には銀価格が現在の3倍になる可能性があるとし、現物での保有を推奨した。
キヨサキ氏は一貫して法定通貨を偽の通貨と呼び、実物資産への移行を強く促している。同氏のこうした発言は、金や銀だけでなく、仮想通貨市場全体への関心を高める効果があるだろう。