パンケーキスワップが新たな提案、CAKEステーキング廃止など

大手分散型取引所(DEX)パンケーキスワップは9日、CAKEトークンのエコシステムを変革する「Tokenomics v3」提案を公開した。
新たな提案は、CAKEトークンを活用したエコシステムの効率性、ガバナンスのシンプルさ、持続可能性の向上が目的となっている。
この中には、CAKEのデフレ成長(供給削減)を狙った提案も含まれており、トークン価格は発表後に10%以上の上昇を見せた。
新提案の主な内容
新提案の中核となるのは、veCAKEメカニズムの廃止だ。これは現在のガバナンス体制に大きな変更をもたらすもので、直接的な排出量制御による新しい形のガバナンスへと移行する。
また、CAKEステーキングも廃止し、トークン価値向上のためにデフレ成長に焦点を当てている。
具体的には、トークン排出量を約43%削減し、手数料をトークンバーン(焼却)に振り向けることで、年間4%のデフレ率を目標としている。
これにより、CAKEの供給量が減少し、長期的な価値向上を図る設計だ。
さらに新モデルでは、IFO(初期ファームオファリング)やTGE(トークン生成イベント)への参加にあたって、従来のようなステーキングが不要になる。
そのため、ユーザーの参加障壁を下げ、高取引量プールの流動性を向上させる可能性がある。
批判と懸念
しかしこの提案は、すでに一部の主要なveCAKE保有者から批判を受けている。
Cakepieの分散型自立組織(DAO)などの大口保有者は、veCAKEの廃止が長期的なコミットメントを損なうと懸念を表明している。
彼らは、この変更がガバナンスの影響力を専任ユーザーから短期的な投資家へと移すことになると警告している。
ガバナンスの完全性と操作の可能性についても懸念が示されており、一部の批判者は、この変更が長期的なサポーターよりも内部関係者や短期的な利害関係者を優遇すると考えている。
PancakeSwapは代替案として、価値創造に基づくプールへの報酬付与や、ペナルティを伴うveCAKEロックアップからの早期退出許可などを提案している。
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