メタマスク、ソラナとビットコインに対応拡大へ
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仮想通貨ウォレット大手のメタマスクは28日、イーサリアム以外のブロックチェーンであるソラナ(SOL)とビットコイン(BTC)へのネイティブサポートを追加すると発表した。
メタマスクは従来、イーサリアム上の資産管理に特化していたウォレットだ。
多くのブロックチェーン対応を強化するため、ソラナ(SOL)の統合を2025年5月に、ビットコインを第3四半期に実装する方針を明らかにした。
マルチチェーン対応でユーザー体験向上へ
今回の機能拡張により、ユーザーはソラナやビットコインの購入、送金、分散型アプリケーション(DApp)への接続が可能になる。
これにより、複数のウォレットを切り替えることなく、様々なブロックチェーン上の資産を一元管理できるようになる。
また、取引時ガス料の最適化も進められており、2023年3月までにはスワップ時にイーサリアム(ETH)以外のトークン(USDCやMATICなど)をガス費用の代わりに使用できるようになる予定だ。
UI/UX面での改善点として、複数ブロックチェーンの資産を一画面で確認できる新しいホーム画面が導入される。
「Approve & Swap」など複合トランザクションを1クリックで処理できる「スマートトランザクション」機能も追加され、トランザクション失敗リスクを低減(成功率99.995%)するという。
ウォレット競争の激化背景
メタマスクが多機能化を急ぐ背景には、ソラナ専門ウォレット「ファントム(Phantom)」が1500万ユーザーを獲得し、イーサリアム対応も開始するなど、ウォレット間の競争激化がある。
複数チェーンの資産を一つのウォレットで管理したいというユーザーの要望も高まっている。
セキュリティ面では、従来のEOA(Externally Owned Account)からスマートコントラクトアカウントへの移行を促進し、資産保護を強化する。
複数の秘密回復フレーズ管理とスマートコントラクトアカウントの組み合わせにより、セキュリティの向上も図られる。
実世界での利用拡大も視野に
メタマスクは実世界での仮想通貨利用拡大も目指している。メタマスクカードを通じて、マスターカードのネットワークで仮想通貨を実世界で決済可能にする計画も進行中だ。
メタマスクの親会社コンセンシス(Consensys)は米証券取引委員会(SEC)との訴訟を完了させており、今後は開発リソースを前方展開に集中できる環境が整いつつある。
イーサリアムのアップグレード「Pectra」後には、ERC-5792の統合など、さらなる機能拡充も予定されている。マルチチェーン対応の強化により、メタマスクは仮想通貨ウォレット市場でのポジションをさらに強化しようとしている。
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