米KULR社が約33億円分のビットコインを購入、企業投資が加速

米エネルギー管理企業のKULR Technology Group(以下、KULR)は26日、2億1000万ドル(約33億円)相当のビットコイン(BTC)購入を完了した。
企業の余剰資金運用戦略としてのビットコイン投資
KULRは12月4日に発表した新たな資金運用戦略に基づき、余剰資金の90%をビットコインに投資することを決定した。
今回の購入はその第一弾となる。購入された217.18BTCの平均取得価格は9万6556.53ドル(約1523万円)となっている。
同社はビットコインの管理について、米大手取引所Coinbaseのプライムプラットフォームを採用。カストディサービス(資産保管)やUSDCステーブルコイン取引、セルフカストディウォレットのサービスを利用する。
エネルギー技術企業による仮想通貨事業への展開
KULRはNYSEアメリカン市場に上場する企業で、宇宙・航空宇宙・防衛分野向けのエネルギー貯蔵ソリューションを提供している。
同社は独自のバッテリー設計技術や包括的なセル・バッテリーテスト環境を持ち、バッテリーの製造・生産能力を有する。
今回の暗号資産(仮想通貨)投資は、従来のエネルギー事業とは異なる新たな投資戦略として注目を集めている。
企業によるビットコイン投資の広がり
KULRの動きは、機関投資家による仮想通貨投資の新たな潮流を示している。同社は今後も継続的なビットコイン購入を予定しており、企業の資金運用における仮想通貨の重要性が高まっていることを示唆している。
今後の展望と市場への影響
エネルギー技術企業による大規模なビットコイン投資は、機関投資家の仮想通貨市場への参入が本格化していることを示している。
今後、他の上場企業による同様の動きが続く可能性もあり、仮想通貨市場の更なる成長が期待される。
投資家は、このような企業による仮想通貨投資の動向を注視する必要がある。特に、現物ビットコインETF(上場投資信託)の承認を控える中、機関投資家の参入がビットコイン価格に与える影響について、継続的な情報収集が重要となるだろう。