韓国中央銀行、4月に市民参加型CBDC実証実験「漢江」を開始

仮想通貨規制
最終更新日:
暗号資産アナリスト
暗号資産アナリスト
Hideaki S.
筆者について

Crypto News Japan専属ライター兼暗号資産アナリスト。FX取引の経験を基に、2020年から仮想通貨投資を開始。

監修
編集長
Shunsuke Saito
筆者について

Crypto News...

最終更新日:
Cryptonewsを信頼する理由
Cryptonewsは、10年以上にわたる暗号資産(仮想通貨)の報道経験に裏付けされた、信頼に足る洞察を提供しています。経験豊富なジャーナリストやアナリストが、深い知識を駆使し、ブロックチェーン技術を実際に検証しています。厳格な編集ガイドラインを遵守し、仮想通貨プロジェクトについて、正確かつ公正な報道を徹底しています。長年の実績と質の高いジャーナリズムへの取り組みにより、Cryptonewsは暗号資産市場の信頼できる情報源となっています。会社概要も併せてご覧ください。
広告開示私たちは、読者の皆様に対し、完全な透明性を提供することを重要視しています。当サイトの一部のコンテンツにはアフィリエイトリンクが含まれており、これらのリンクを通じて発生した取引に基づき、当社が手数料を受け取る場合がございます。

韓国中央銀行(BOK)は18日、4月から中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験「漢江(ハンガン)」を開始すると発表した

この実証実験は2025年4月から6月までの3ヶ月間実施され、約10万人の市民が参加する予定だ。

参加者は銀行預金を「デポジットトークン」に変換し、様々な小売店での決済に利用できるようになる。

本プログラムには韓国の主要7銀行(KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリ銀行、NH農協銀行、IBK産業銀行、BNK釜山銀行)が参加する。

CBDCによる決済システムの効率化を検証

韓国のCBDC推進の主な目的は、実世界におけるCBDCベースの決済システムの効率性と実現可能性を検証することだ。

特に、決済プロセスにおける仲介機関を最小限に抑えることで取引手数料を削減できるかどうかが焦点となっている。

また、韓国銀行はWeb3技術を活用したデジタル通貨が取引速度とセキュリティをどのように向上させることができるかについても関心を寄せている。

このパイロットプログラムは実際の環境下でのユーザー行動とシステムパフォーマンスを評価することも目的としている。

最大500万ウォンのデポジットトークンを利用可能

参加者は最大100万韓国ウォン(約10万円)のデポジットトークンを保有でき、この限度額は500万ウォン(約50万円)まで増額することが可能だ。

決済はQR決済機能を備えた仮想通貨(暗号資産)ウォレットアプリケーションを利用して行われる。

対応する小売店には、セブンイレブン、エディヤコーヒーなどの実店舗に加え、現代ホームショッピングなどのオンラインショップも含まれている。

なお、韓国銀行はビットコイン準備金の創設については、その価格変動性やIMF基準への非準拠を理由に否定的な見解を示している。

この実証実験から得られる知見は、韓国銀行の長期的なデジタル通貨戦略に活かされ、将来的には韓国内外でのより大規模なCBDC採用への道を開く可能性がある。

注目記事

NFTニュース
Astar Network、トークノミクスを更新|持続可能な経済圏へ
Daisuke F.
Daisuke F.
2025-04-20 13:44:18
金融・経済ニュース
BIS、暗号資産とDeFiが「臨界点」到達|金融安定リスクを警告
Daisuke F.
Daisuke F.
2025-04-20 13:31:39
Crypto News in numbers
editors
筆者リスト + 66人
200万人+
月間読者数
250+
ガイド、レビュー記事
8年
サイト運営年数
約70人
国際的な編集チーム