FTXのサム・バンクマンフリード創業者、25年刑期が4年短縮

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監修
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Naoki Saito
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暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマンフリード創業者の釈放予定日はこのほど、2044年12月14日に決定した

25年の刑期から4年以上短縮されることが明らかになった。

バンクマンフリード氏は2024年3月、詐欺と共謀の7つの罪で25年の実刑判決を受けた。

同氏がFTXの顧客資金を自身のヘッジファンド「アラメダリサーチ」に流用した110億ドル(約1兆5730億円)規模の詐欺事件は、史上最大級の金融詐欺の一つとされている。

この事件は仮想通貨業界全体に大きな衝撃を与えた。

刑期短縮の要因

釈放日の前倒しには複数の要因が影響している。連邦刑務所では模範的行動を取った受刑者に対し、年間最大54日の刑期短縮制度を設けている。

バンクマンフリード氏は現在、カリフォルニア州の低警備レベル施設「FCI-ターミナル島」に収監されており、この制度の恩恵を受けている。

また、連邦刑務局(BOP)が提供する教育プログラムや更生プログラムへの参加も早期釈放を促進する要因となっている。

さらに、判決前に拘留された2か月間も刑期に算入されるため、実質的な服役期間がさらに短縮された。

関係者の処遇

一方、バンクマンフリード氏の元恋人で元アラメダCEOのキャロライン・エリソン氏は、当局への協力が評価され2年の刑期を言い渡された。

エリソン氏は2026年5月に釈放される見込みだ。

バンクマンフリード氏は裁判中、エリソン氏の私的なメッセージをジャーナリストに漏洩したことで保釈が取り消された。

この行為により、より寛大な処分を受ける機会を失ったとされている。

現在同氏が収監されているFCI-ターミナル島は、他の受刑者と共同生活を送る低警備レベルの施設として知られている。

FTXの破綻により、多くの投資家が仮想通貨市場に対する信頼を失った。今後の業界の再建には、規制当局による厳格な監視との信頼性向上が不可欠だ。

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