イーサリアム大型アップグレード「ペクトラ」、4月に実装へ

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イーサリアム(ETH)のコア開発者たちは27日、次期メジャーアップグレード「ペクトラ」を2025年4月30日にメインネットに実装することを決定した。

この決定は「レイヤー3ミーティング208」で行われ、開発者たちはテストネットでの課題を克服した後の実装スケジュールを確定させた。ペクトラアップグレードは、イーサリアムの機能性を大幅に向上させる重要な更新となる見込み。

テストネットでの課題と新たな対応

ペクトラアップグレードは実装前に、セポリアとホレスキーという2つのテストネット上でテストが行われた。しかし、このプロセスでは複数の技術的な問題が発生。特にホレスキーネットワークでは多くのバリデーターがオフラインになる問題が発生し、一時的にネットワークが停止する事態となった。

セポリアネットワークは比較的早く復旧したものの、これらの問題により当初のメインネット実装スケジュールに遅れが生じた。

これらの課題に対応するため、開発者たちは「フーディ」と呼ばれる新しいテストネットを立ち上げ、メインネットへの移行前に最終テストを実施することにした。

ペクトラアップグレードがもたらす主な改善点

ペクトラアップグレードには、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムネットワークに関する重要な機能強化が複数含まれている。

その一つがEIP-7251で、バリデーターの最大ステーキング容量を現在の32 ETHから2,048 ETHに拡大する。これにより、バリデーターのプロセスがより効率的になることが期待されている。

また、EIP-7702により仮想通貨ウォレットが一時的にスマートコントラクトのように機能できるようになる。この改善により、ETH以外のトークンで取引手数料を支払うなどの機能が追加され、ユーザーエクスペリエンスが向上する見込み。

次期アップグレードと今後の展望

ペクトラの次に予定されているイーサリアムの大型アップグレードは「フサカ」と呼ばれる。このアップグレードでは、イーサリアムオブジェクトフォーマット(EOF)が導入される予定で、コントラクト実行のセキュリティとシステムの管理性がさらに向上するとされている。

イーサリアムの継続的な改善は、ブロックチェーン技術の発展とともに、分散型アプリケーションのエコシステムをより強固なものにしていくことが期待されている。

ペクトラアップグレードの実装は、イーサリアムの長期的な成長戦略における重要なマイルストーンとなるだろう。

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