イーサリアム開発者チーム、Pectraアップグレードの延期を決定

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監修
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イーサリアム(ETH)の開発者チームは20日、次期メジャーアップグレード「Pectra」のメインネット展開を延期する決定を下した。

「All Core Developers Consensus Call(全コア開発者コンセンサス会議)」での議論を経て、ネットワークの安定性と性能確保のため、より徹底的なテストが必要との結論に至った。

テストネットでの技術的課題が延期の要因に

延期の主な理由は、テストネット「Sepolia」と「Holesky」での技術的課題の発生にある。開発者らによれば、同期失敗やバグなどの問題はPectra自体の欠陥ではなく、テスト環境の設定ミスに起因するものとのこと。

これらの課題への対応策として、開発チームは新たなテストネット「Hoodi」を3月26日に立ち上げ、Pectraの稼働テストを行う予定。メインネットでの展開は、テストが成功した場合でも早くても30日後となる4月25日頃になる見通し。

Pectraアップグレードの重要性と期待される効果

Pectraアップグレードは、イーサリアムネットワークの機能を大幅に強化するもの。特に注目すべきは、ステーキング操作とネットワークのスケーラビリティの向上である。

複数のイーサリアム改善提案(EIP)が含まれており、仮想通貨ウォレット機能のためのEIP-7702やバリデーターステークの増加を可能にするEIP-7251などが実装される予定。

これらの改善により、暗号資産(仮想通貨)エコシステムにおけるイーサリアムの競争力強化が期待されている。

安定性を重視する開発アプローチ

イーサリアムは他のブロックチェーンネットワークとの競争圧力に直面しているものの、開発チームは速度よりも安定性を重視する姿勢を貫いている。

潜在的なネットワーク障害を防ぎ、ユーザーの信頼を維持することが最優先事項とされる。また、Pectraの展開タイミングは「History Expiry(履歴期限切れ)」機能の実装にも影響。

この機能はEIP-6110と連携しており、シームレスなアップグレードを確保するための調整された計画が必要となっている。

イーサリアム開発チームは並行して、次のアップグレード「Fusaka」の準備も進行中。Fusakaではネットワーク帯域幅の削減とスマートコントラクト実行の改善を目的としたPeerDASなどの機能を含む予定。

仮想通貨コミュニティは、ETHの長期的な安定性とパフォーマンス向上のために、このような慎重なアプローチを支持する声が多い。おすすめ仮想通貨市場において重要な位置を占めるイーサリアムの今回の決定は、品質を優先する開発哲学を反映したものといえる。

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