仮想通貨商品、7週間で1.5兆円の流入|コインシェアーズ報告

デジタル資産運用会社のコインシェアーズは9日、暗号資産(仮想通貨)投資商品への週間資金流入額が2億2400万(約324億8000万円)に達したと報告した。
これにより資金流入は7週連続となり、過去7週間の累計流入額は110億ドル(約1兆5950億円)に上る。
機関投資家の関心と市場動向
この傾向は、最近の市場の変動にもかかわらず、投資家の信頼が持続していることを示している。
ビットコイン(BTC)関連商品からは、約5650万ドル(約82億円)の小規模な資金流出が見られた。
一方で、イーサリアム(ETH)関連商品が流入を主導し、米大統領選挙後のアルトコイン市場の強さと一致する動きとなった。
イーサリアム関連商品は運用資産総額の10.5%を占めるまでに成長しており、機関投資家の関心が変化していることを反映している。
資金流入を支える背景
資金流入の背景には、複数の要因が考えられる。一つは、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策や金利動向を巡るマクロ経済の不確実性だ。
これにより、投資家は代替資産としてデジタル資産を重視している。
2024年11月の米大統領選挙は、仮想通貨市場に大きな価格変動をもたらした。
ビットコインは2024年第4四半期に50%急騰したが、2025年第1四半期には13%下落した。
このような市場環境下でも、コインシェアーズは回復力を示している。
同社は2025年第1四半期に、トレーディング戦略と流動性供給から1190万ドル(約17億3000万円)の収益を上げた。
さらに、米国での規制の明確化が進んだことも、市場への信頼感を高める一因となっている。
コインシェアーズは世界最大のデジタル資産市場である米国での上場計画を進めており、長期的な普及への自信の表れとみられる。
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