コインベース第2四半期に14億ドルの収益達成|株価3%上昇

暗号資産(仮想通貨)取引所大手のコインベースは2日、2024年第2四半期の決算を発表した。
総収益は14億ドル(約2065億円)、純利益は3600万ドル(約53億円)を記録し、アナリストの予想を上回る業績となった。この発表を受け、コインベースの株価は3.23%上昇し、219.50ドルで取引を終えた。
コインベースは株主向け報告書で、調整後EBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)が5億9600万ドル(約879億円)に達したと報告。これは6四半期連続でプラスを記録しており、同社の仮想通貨市場における回復力と適応力を示している。
収益源の多様化がCoinbaseの成長を支える
コインベースは収益源の多様化に向けて大きな進展を見せている。サブスクリプションおよびサービス収益が約6億ドル(約885億円)に達したことがその証拠だ。この多様化は、取引ベースの収益への依存度を減らし、長期的な持続可能性を高める重要な戦略となっている。
特に注目すべきは、同社のレイヤー2ソリューション「Base」での取引数が前四半期比300%増加したことだ。
さらに、同社はバランスシートの強化にも成功。米ドル資源を前四半期比7億3300万ドル(約1081億円)増の78億ドル(約1兆1510億円)に拡大させた。これにより、将来の成長機会を捉え、仮想通貨市場の変動性に対応する準備が整ったと言える。
規制の明確化と製品開発で更なる成長へ
コインベースは規制の明確化において進展があったことを強調した。米証券取引委員会(SEC)が今年、ついにビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の上場投資信託(ETF)を承認したことで、仮想通貨投資の正当性が高まった。
同社は、規制の明確化が自社のビジネスと仮想通貨経済全体の成長のカギになると考えている。機関投資家の約90%が規制の明確化によって仮想通貨投資への信頼が高まると回答し、フォーチュン500企業の56%がオンチェーンプロジェクトを持っているという調査結果を引用し、規制環境の整備の重要性を訴えた。
仮想通貨市場は依然として変動が大きいものの、コインベースの多角的な戦略と規制環境の改善により、同社の成長が期待される。個人投資家は、市場動向と規制の変化に注目しつつ、分散投資やリスク管理を怠らないことが重要だ。
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