チェーンリンクが新システム発表、大手Aaveとの統合も実施

DeFi
暗号資産ジャーナリスト
暗号資産ジャーナリスト
Naoki Saito
筆者について

...

監修
編集長
Shunsuke Saito
筆者について

Crypto News...

最終更新日: 
Cryptonewsを信頼する理由
Cryptonewsは、10年以上にわたる暗号資産(仮想通貨)の報道経験に裏付けされた、信頼に足る洞察を提供しています。経験豊富なジャーナリストやアナリストが、深い知識を駆使し、ブロックチェーン技術を実際に検証しています。厳格な編集ガイドラインを遵守し、仮想通貨プロジェクトについて、正確かつ公正な報道を徹底しています。長年の実績と質の高いジャーナリズムへの取り組みにより、Cryptonewsは暗号資産市場の信頼できる情報源となっています。会社概要も併せてご覧ください。
広告開示私たちは、読者の皆様に対し、完全な透明性を提供することを重要視しています。当サイトの一部のコンテンツにはアフィリエイトリンクが含まれており、これらのリンクを通じて発生した取引に基づき、当社が手数料を受け取る場合がございます。

暗号資産(仮想通貨)市場における大手オラクルサービスチェーンリンクはこのほど、新たに「Smart Value Recapture(SVR)」と「Payment Abstraction」を発表した。

SVRは、分散型金融(DeFi)プロトコルに収益を還元することを可能にするシステム。一方Payment Abstractionは、仮想通貨LINKでチェーンリンク関連サービスの利用や決済を可能にするシステムだ。

SVRはすでに、大手DeFiプロトコルのAaveが統合を実施しており、発生した収益の65%をAave(35%はチェーンリンク)が受け取る形となる。

MEV回収で価値を還元

SVRは、MEV (Maximal Extractable Value)の抽出によって発生した収益の約40%を取り戻し、DeFiプロトコルに還元することを目指している。

MEVとは、ブロックビルダーがトランザクションの順序を操作することで得られる利益を指す。特にDeFiの清算プロセスなどで発生し、DeFiプロトコルやユーザーに還元されることなく、マイナーやバリデーターに流れていた。

今回のAaveとのパートナーシップにより、数千万ドル規模といわれる清算取引から生じる価値を効果的に回収し、エコシステムの持続可能性を高める狙いがある。

なお、初期段階では、Threshold Bitcoin(tBTC)、LBTC、AAVE、LINKなどの市場でSVRが活用される。

今後もSVRの改良を進め、分散化とガス効率の向上を図る計画を示している。さらに、複数のブロックチェーン間でのMEV回収が可能になる可能性がある。

LINK需要を高める

Payment Abstractionは、ユーザーがイーサリアム(ETH)など多様なトークンで手数料を支払い、それを自動的にLINKに変換する機能だ。

クロスチェーン互換プロトコル(CCIP)が統合されており、SVRなどで回収した収益を含む手数料を、オートメーションと価格フィードで変換、サービス提供者にLINKを送ことが可能だ。

そのため、支払いの摩擦を減らし、LINKを「ユニバーサル・ガス・トークン」として需要を高めていく狙いだ。

注目記事

スポンサード
ビットコインのレイヤー2チェーン「HYPER」プレセール開始
2025-05-17 21:11:43
金融・経済ニュース
バイナンスとクラーケン、AI活用で大規模な仮想通貨攻撃を阻止
Takayuki Arasaki
Takayuki Arasaki
2025-05-17 20:53:20
Crypto News in numbers
editors
筆者リスト + 66人
200万人+
月間読者数
250+
ガイド、レビュー記事
8年
サイト運営年数
約70人
国際的な編集チーム