ビットコイン18万ドルに強気予測、VanEckの見解

VanEckは11月14日、2025年までに仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格が18万ドルに達するとの予測を発表した。
同社デジタル資産リサーチ部門責任者のマシュー・シーゲル氏がCNBCの番組で語った内容によると、現在のBTC市場は「技術的な抵抗が存在しない」状況にあり、大幅な上昇が期待されている。
ビットコインが直近で記録した93,490ドルという高値も、この見通しを後押しする要因となっている。
ビットコインの「ブルースカイ領域」に期待高まる
VanEckのマシュー・シーゲル氏(デジタル資産リサーチ部門責任者)は、CNBCの「Squawk Box」で「ビットコインはまだ始まったばかりだ」と強調した。
同氏は、現在のBTC市場が「ブルースカイ領域」に入り、技術的な抵抗が存在しない状態であると説明。
今後2四半期にわたり、BTCは繰り返し過去最高値を更新する可能性が高いとの見解を示した。
BTCは11月5日以降、約30%上昇し、11月13日には93,490ドル近くの高値を記録。ドナルド・トランプ氏が米国大統領に復帰したことによるプロクリプト(仮想通貨支持)感情が、この急騰の背景にあるとされる。
11月15日時点では若干調整が見られるものの、BTCは88,100ドル前後で取引され、依然として強気の姿勢を維持している。
シーゲル氏によれば、今回のBTC価格上昇サイクルの最安値から18万ドルへの到達は約10倍の上昇を意味し、過去サイクルと比較するとパーセンテージ上では最も小規模なものとなる。
しかし、検索数やアプリダウンロード数の増加など、勢いが続いていることを示唆する指標が複数存在している。
「Google検索での『ビットコイン』のボリュームは2021年のピーク時に及ばないものの、11月初頭以降で3倍に増加している。
さらに、CoinbaseはAppleストアとGoogle Playストアの金融アプリランキングでトップに立っている」と同氏は述べ、投資アドバイザーからのBTCエクスポージャーを求める問い合わせも増加していると指摘した。
ビットコインETFが市場を後押し
Bitgetリサーチのライアン・リー氏(チーフアナリスト)は、BTCが93,000ドルを突破した背景に、ビットコインETFを通じた伝統的なファンドからの多大な資金流入があると分析している。
同氏は、ビットコインカンファレンスで、トランプ次期大統領がBTCを米国の準備資産とする可能性を示唆したことが、この流れを後押ししていると述べた。
「BTCが米国の準備資産となれば、他国も同様の動きを見せる可能性があり、数千億ドル規模の資金流入が起きる可能性がある」とリー氏は指摘。これにより、BTC価格は新たな高値に達する可能性があるという。
さらに、リー氏は短期的なBTC価格を82,000ドル~110,000ドル、6か月間では73,000ドル~150,000ドルと予測。来年予想される仮想通貨規制に関する政策が、市場の追加的なサポートとなる可能性があると述べた。
また、リー氏は「BTCが94,000ドルを突破した場合、10億ドル規模のショートポジションの清算が起こり、価格上昇モメンタムがさらに加速する可能性がある」と分析した。
次回サイクルに向けた期待
VanEckの強気な見解は、2020年の選挙後のBTCのパフォーマンスに基づくものだ。当時、BTCは選挙日から年末にかけて価値が2倍になった。今回も機関投資家の関心が高まる中、技術的障壁がない状況が新たな歴史的サイクルを迎える土壌を整えている。
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