BTC成長率は年間8%と安定化傾向へ|著名アナリスト予測

暗号資産(仮想通貨)アナリストのウィリー・ウー氏はこのほど、ビットコイン(BTC)の年間複利成長率(CAGR)が今後15~20年で約8%に安定すると予測した。
ビットコインは過去数年で大きな転換期を迎えている。
2017年の強気相場時には年間成長率が100%を超えることもあったが、2020年を境に大手機関や各国政府による資金流入が進み、市場は成熟化した。
ビットコインの成長率推移と市場の安定化
ウー氏によると、2020年以降の機関投資家やグレースケール、中央銀行などによる本格的な導入をきっかけに、ビットコインの成長率は30~40%に低下。
直近では10.7万ドルに到達し、史上最高値10.9万ドルを目前に控えるものの、ビットコイン成長率の安定化傾向は強まっている。
この動きにより、ビットコインは過度な乱高下を繰り返す投機的資産から、より成熟した「マクロ資産」へと役割を変えつつある。
ウー氏は「ビットコインは無限に成長する神話的な存在ではなく、資本が集約されることで市場均衡を目指し、ゆるやかに成長する本格的な資産になった」と分析している。
今後の成長率は金融システムと連動か
今後のビットコインの成長率は、世界の金融システムやマクロ経済の動向と連動する見通しだ。
ウー氏は「通貨供給量の拡大(約5%)と世界の経済成長率(約3%)を合算した8%前後が今後の長期的な成長の目安」としている。
また、ビットコインの市場支配力は今後15年以内に90%超まで拡大するとし、アルトコインからの資金シフトが加速するとの見方も示した。
市場規模については、今後10年で約10兆~50兆ドル(約1460兆~7300兆円)に拡大する可能性があると予想している。
ウー氏は、仮想通貨億り人の登場が続くなかでビットコインが「デジタルゴールド」として世界の準備資産としての地位を強化していくと予測。
市場サイクルのボラティリティが低減し、安定した価値保存手段へと転換することを示唆している。
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