バイナンスウォレット、日間取引高でメタマスクなど上回る

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス内で提供されるウォレット「Binance Wallet」は19日、1日あたりのスワップ取引高が過去最高となる50億ドル(約7,250億円)に到達した。
この数値は、メタマスクやファントムなど他ウォレットサービスを上回る規模となっている。
この取引高の急増は、ウォレット内の「Alpha」セクションで実施されたプレセールやトークン生成イベント(TGE)、エアドロップ報酬が主な要因と考えられる。
Alphaセクションの導入が要因か
バイナンスウォレットは、バイナンス取引所アプリ内に組み込まれている自己管理型の仮想通貨ウォレットだ。
2024年12月に「Alpha」セクションを導入し、ユーザーが未上場トークンへの早期アクセスやトークン生成イベント、エアドロップなどの特典を受けられる仕組みを整えている。
直近では、ソラナ(SOL)の新興プロジェクト「Optimistic Network」のSOONトークンなど、話題性の高い銘柄がAlphaに登場し、ユーザーの関心と参加を集めている。
また、Alphaユーザー向けの取引大会やキャンペーンが活発化し、トークンのスワップやコミュニティ主体の取引活動への参加が加速している。
さらに、Alphaで紹介されたトークンはその後バイナンス本体の取引所に上場する事例が多く、短期的な価格上昇や流動性拡大につながっている。
業界シェア率も95%超え
同ウォレットの取引高は、2025年5月初頭には2億ドル(約290億円)未満だったが、3週間後となる19日には50億ドル (25倍以上)まで拡大。
アクティブユーザー数も9万3,600人を突破し、ウォレット市場でのシェアにおいても現在約95%を占めている。
また、バイナンススマートチェーン(BSC)上の分散型取引所(DEX)取引高も週あたり277億ドル(約4兆200億円)となり、ソラナやイーサリアム(ETH)のネットワークを上回る成長を示している。
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