Aave、ポリゴンの融資サービス停止|3億ドル流出の懸念

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大手分散型金融(DeFi)Aaveのコミュニティは25日、ポリゴンPoSチェーン上での貸付サービスを事実上停止する提案を可決した。

この動きの背景には、ポリゴンが2024年12月に提案した10億ドル(約1,500億円)以上のブリッジ資産をDeFiで運用および収益創出に活用する計画への懸念がある。

この決定により、ポリゴンはAaveが有する同ネットワーク上の3億ドル(約4,500億円)以上の総ロック価値(TVL)を失う可能性がある。

厳格なリスク管理措置の導入

Aaveのマーク・ゼラー創業者は、ポリゴンの利回り創出アプローチは、他のチェーンが採用している方法よりも大幅にリスクが高いと指摘。

ポリゴンが提案した利回り創出アプローチには、リキッドステーキングプロトコルやMakerDAOの貯蓄モジュールの活用が含まれている。

ポリゴンPoS上で運用されているAave v2およびv3に対し、厳しいリスクパラメータを課すことを提案した。この措置は新規預金を抑制し、ユーザーが担保を借り入れることを事実上不可能にする。

同氏は、「Aaveエコシステムは、ブリッジの脆弱性、特にマルチチェーンとハーモニーブリッジのハッキングによる影響を受けてきた」と懸念を表明している。

すでにUSDTやUSDCなどのステーブルコインのLTV(ローン対価値比率)を0%に変更することが決定しており、ユーザーはこれらの資産を担保に借り入れができなくなる。

ポリゴン側の反応

一方ポリゴンLabsのマーク・ボワロンCEO氏は以前、問題となっている提案は予備段階で止まっており実施されていないため、Aaveが懸念する理由はないと主張。関係を終わらせる計画を放棄することが「理想的な解決策」だと述べていた。

この一件は、分散型ガバナンスの実際の機能と、異なるDeFiプロトコル間のリスク評価の違いを浮き彫りにする重要な事例となっている。

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