大手DeFi「Aave」、ポリゴンから撤退か|リスク軽減のため

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大手分散型金融(DeFi)「Aave」の貢献者グループAave Chan Initiative(ACI)のマーク・ゼラー創業者はこのほど、Aaveコミュニティにポリゴン(MATIC)のPoSチェーンからサービス撤退を求める提案を提出した。

具体的には、ポリゴン上のすべての暗号資産(仮想通貨)に対してローン対価値比率(LTV)を0%に設定することや、Aaveの保有する準備金係数を85%に引き上げることを要請している。

ポリゴン上のAaveに預入された資産額(TVL)は、執筆時点で約4億6000万ドル(700億円)となっている。

リスク軽減が狙い

今回の提案は、ポリゴンのコミュニティで新たな提案が公開されたことを受け、今後予測されるリスクからAaveを保護することが目的となっている。

ポリゴンコミュニティでは先日、ポリゴンブリッジ上にある未使用の準備金(DAI、USDC、USDT)約13億ドル相当をMorpho(Aaveの競合)などの貸付プロトコルに預入および利回り獲得することを求める提案が公開された。

これによりポリゴンは、年間約7000万ドルの追加収益の獲得が期待できるという。

ACIメンバーはこの提案に対し、Roninやワームホールなどで過去に発生したハッキング事例を挙げ、Aaveが「ブリッジの脆弱性」によるリスクに晒される可能性があるとして、Aaveのポリゴン撤退を求めている。

提案では、ポリゴン上のAaveから資金を撤退させることの他に、ガバナンスシステムをポリゴンから別チェーンに移行することやポリゴン上の全準備金を凍結することも盛り込まれている。

提案は初期段階

ただし、双方の提案は現在初期段階にあたる。そのため、今後コミュニティやプロトコルの反応を見ながら議論が進められる。

また、Aaveはこれまで、ポリゴン上で30万ドル以上の収益を発生させてきた。この収益を逃すかたちとなるため、撤退後ポリゴンから移行するチェーンの選定も行う必要がある。

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