米ワイオミング州、ステーブルコインFRNT取引開始|SOLとAVAXから

米ワイオミング州のステーブル・トークン委員会は8日、米国初となる州発行のステーブルコインFrontier Stable Token(FRNT)を正式にローンチした。
FRNTは現在、暗号資産(仮想通貨)取引所Krakenを通じてソラナ(SOL)ブロックチェーン上で、またVisa連携決済プラットフォームのRainを通じてアバランチ(AVAX)ブロックチェーン上で購入可能となっている。
このプロジェクトは構想から約10年を経て実現しており、ローンチにおいては過去1年間に数回延期された経緯がある。同州はこのトークンの開発に向けて600万ドルを割り当てている。
準備金の管理は、1兆6000億ドル以上の資産を運用する資産運用大手のフランクリン・テンプルトンが担当し、同社の関連会社がカストディアンを務める。
行政コストの削減と収益化への期待
今回のローンチは、州の収益源を多様化し、政府の支払い処理効率を向上させるための戦略的な取り組みだ。
州知事室からの発表によると、コンバース郡の財務官は、郡がクレジットカードの手数料コストを吸収できず、顧客に転嫁している現状を説明した。
昨年の同事務所におけるクレジットカード取引額は約340万ドルに上り、住民は約7万ドルの手数料を負担したという。
同財務官は、こうした状況からの脱却を望んでおり、特にステーブルコインを用いた電子決済が効率化につながると期待を寄せている。
一方で、予算公聴会では議員から追加予算に関する質問も挙がった。
委員会がさらに200万ドルを要求したことに対し、一部の議員は収益を生み出していない段階での多額の予算に懸念を示し、州への還元について再確認を求めた。
こうした懸念に対し、支持者たちはFRNTが州の新たな利子収入源となり、政府の効率化と処理コスト削減のツールになると楽観的な見方を示している。
FRNTは最終的に、イーサリアム(ETH)、アービトラム、ベース、オプティミズム、ポリゴンを含む7つのブロックチェーンネットワークで運用される設計となっている。
ブロックチェーン間の連携強化
現在は2つのプラットフォームを通じた限定的なアクセスとなっているが、ユーザーはStargateプラットフォームを使用してブロックチェーン間でFRNTを転送することが可能だ。
ワイオミング州ステーブル・トークン委員会は、1月15日午前9時に次回の会合を開催する予定だ。会議には州議会議事堂での対面参加のほか、オンラインでの参加も可能となっている。
FRNTは米国で初めて完全に州が発行するステーブルコインとして、州レベルでのデジタル通貨革新の最前線に位置づけられている。