ビットコインに新技術ZKプルーフ登場|BitcoinOSが初実用化

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Eiji M.
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ビットコイン「スーパーレイヤー」プロトコルを開発するBitcoinOSは23日、ビットコイン上でゼロ知識証明(ZKプルーフ)を初めて実用化した。これは業界の多くがこれまでのブロックチェーンネットワークでは不可能だと考えていた技術を実現したものだ。

「スーパーレイヤー」とは、ビットコインの基本的な仕組みを変えることなく、その上に新しい機能や性能を追加する技術層のことを指す。これにより、ビットコインの安全性を維持しながら、より高度な取引や処理が可能になる。

ZKプルーフとは何か、なぜ重要なのか


ZKプルーフとは、ある情報を知っていることを証明しつつ、その情報自体は明かさない技術である。例えば、「私は20歳以上です」と証明できるが、具体的な年齢は明かさないといったことが可能になる。

この技術がビットコインに導入されたことで、以下のような利点が生まれる。

  • 取引の処理速度が上がる
  • 手数料が安くなる可能性がある
  • ビットコインでより複雑な取引ができるようになる

BitcoinOSの開発者であるEdan Yago氏は、「これはビットコインを大きく変えずに新しい機能を追加した初めての例です」と説明している

どのように使われるのか


ZKプルーフを使うことで、開発者は「コベナント」と呼ばれる特殊な取引を作れるようになる。コベナントとは、特定の条件が満たされた時にのみ実行されるビットコインの取引のことである。

具体的には、ビットコインを別のネットワーク(「L2」と呼ばれる)に安全に移動させたり、戻したりすることが簡単になる。これは、現在使われている「サイドチェーン」という技術よりも安全で、ユーザーが特定の管理者を信頼する必要がない点が大きな進歩である。

将来への影響


BitcoinOSは、異なるネットワーク間でビットコインをスムーズに移動できるようにすることを目指している。これにより、ユーザーや開発者にとって、複数のネットワークがあたかも一つのネットワークのように使えるようになる。

Yago氏は、「新しい技術が生まれると、最初は多くの異なるシステムが作られますが、やがて一つの大きなシステムに統合されていきます」と説明している。BitcoinOSは、現在バラバラに存在している暗号資産(仮想通貨)のシステムを、ビットコインを基盤として一つにまとめる可能性を持っている。

ZKプルーフの導入は、ビットコインの進化における重要な一歩である。この技術により、ビットコインの基本的な仕組みを変えることなく、新しい機能を追加できるようになった。今後、この技術がどのように活用され、仮想通貨の世界にどのような変化をもたらすのか、注目が集まっている。

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