YZi Labs、ビットコインDeFi大手開発「Avalon Labs」に出資

暗号資産(仮想通貨)投資会社YZi Labs(バイナンスラボ)は26日、ビットコイン BTC +0.66%ベースのオンチェーン金融市場プロジェクト「Avalon Labs」への投資を発表した。
同プロジェクトは、YZi Labsからの資金調達により、複数の管轄区域での規制ライセンス取得を進める計画だ。また、BTCステーキングと機関向け融資のための公的ファンド設立も視野に入れている。
AVLトークンの価格は発表後、一時30%以上の上昇を記録した。
ビットコインDeFi大手のAvalon
Avalon Labsは、ビットコインを中心とした分散型金融(DeFi)プロトコルを開発しており、BTC担保融資、USDaステーブルコイン、貯蓄サービス、ビットコインクレジットカードサービスを提供している。
ビットコインを担保としたステーブルコインUSDaの規模は6億1300万ドル(約880億円)の規模にまで成長。Sky Protocol(旧MakerDAO)のDAI/USDSに次ぐ規模となっている。
同プロジェクトは現在、2万BTCを非カストディアル担保として預かり、30万人の日次アクティブユーザーを抱えている。
また、「Most Valuable Builder」インキュベータープログラムのシーズン8で優勝を果たし、BNBスマートチェーンやCoinMarketCapなどのパートナーから評価を得た実績を持つ。
バイナンスから独立
YZi Labsは、2025年1月に大手仮想通貨取引所バイナンスから独立し、リブランディングを発表したベンチャーキャピタルだ。
Web3.0、人工知能(AI)、バイオテクノロジーなどの分野への投資を強化し、チャンポン・ジャオ(CZ)氏とエラ・ジャン氏が率いている。
現在、世界6大陸の25カ国以上の300以上プロジェクトをカバー。12週間の対面インキュベーションプログラムを提供し、PolygonやThe Sandboxなどの既存ポートフォリオを管理している。
今回の戦略的パートナーシップは、米国の仮想通貨関連法案審議や機関投資家のBTCベース金融ツールへの関心拡大という追い風の中で、Avalon Labsがビットコインの相対的安定性と規制準拠DeFiソリューションの需要を活用する位置づけを強化している。