トランプ支援のWLFI、約11億円のイーサリアム売却報道を否定

ドナルド・トランプ大統領が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」はこのほど、11億円相当のイーサリアム ETH -3.27%を売却したとする報道を否定した。
ETH売却否定の経緯
同プロジェクトはこれまで、イーサリアムやラップドビットコイン(WBTC)などを含む複数の仮想通貨を購入。
イーサリアムに関しては、1ETHあたり平均3,259ドル(約47万9073円)で大量に購入している。
しかし最近、同プロジェクトと関連する仮想通貨ウォレットが、約800ドル以上の損失額でETHを売却したという噂が広まっていた。
これに対し、同プロジェクトの代表者は、「WLFIが保有資産の一部を売却したという主張は完全に誤りです。現在報じられているような売却は行っていません」と述べた。
WLFIプロジェクトの概要と資金調達状況
WLFIは、トランプ家が関与する分散型金融(DeFi)で、レンディングサービスの開発や独自ステーブルコインUSD1の発行などを行ってきている。
WLFIトークンの販売では、5億5000万ドル(約803億円)の資金を調達している。
現在、技術のテストとコミュニティ参加の促進を目的として、WLFIトークン保有者に1ドルのステーブルコインをエアドロップする計画も進めている。
賛否分かれる運営手法
しかし、その運営手法や投資構造については業界内で議論を呼んでいる。
同プロジェクトは、ジャスティン・サンなどの著名な投資家の関与により、さらなる精査の対象となっている。
アンソニー・スカラムッチやマーク・キューバンなどの業界有識者は公にこのプロジェクトを批判しており、専門家の間でも否定的な見方が広がっている。
特に懸念されているのは、ドナルド・トランプ氏の仮想通貨支持政策と、WLFIプロジェクトによるトランプ家への潜在的な経済的利益の関係だ。これは利益相反や政治的影響力の行使に関する疑問を投げかけている。
最先端の仮想通貨ウォレット






