トランプDeFi「WLFI」、トークン販売完了|800億円超を調達

ドナルド・トランプ大統領とその息子たちが支援する分散型金融(DeFi)プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」は14日、WLFIトークンの販売を完了させ、約5.5億ドル(約820億円)を調達したことが分かった。
トークン販売には、トロン(TRX)のジャスティン・サン共同創業者が最大級の投資家の一人として参加。同氏はこれまで、7500万ドル(約112億円)相当のトークンを取得している。
目標を大幅に上回るトークン販売
同プロジェクトは2024年9月に立ち上げられ、DeFiやステーブルコインを通じて、世界金融における米ドルの役割を強化することを目指している。
その中で、大手DeFi貸出プラットフォーム「Aave(V3)」の仕組みを活用したサービスの提供も予定している。
WLFIのガバナンストークンの販売は2024年10月、3億ドルの調達を目標に開始。ホワイトリスト登録した投資家向けに、1トークン0.015ドルで計200億トークンを提供した。
しかし初期の需要は低調で、1000万ドルほどしか集まらなかったため、同プロジェクトは目標額を3000万ドルに下方修正した。
その後、トランプ氏関連のミームコインである「トランプコイン(TRUMP)」と「メラニアコイン(MELANIA)」が登場および人気を博したことも影響し、トークンセールへの参加が増加した。
1月にはトークンの初期販売が終了し、トークン供給量の20%が売却された。また、同プロジェクトは、追加で50億WLFIトークンを1トークン0.05ドルで発行。3月13日までに新たに発行されたトークンの99%が販売されている。
WLFIトークンの役割
WLFIトークンの保有者は、同プロジェクト内でガバナンス(管理権)が与えられる。しかしトークンは、最初の12ヶ月間は譲渡不可となっている。
また同プロジェクトは、エリック・トランプ氏、ドナルド・トランプ・ジュニア氏、「DeFiビジョナリー」としてバロン・トランプ氏を前面に押し出しているが、ホワイトペーパーでは、トランプ家はこの事業を所有も直接管理もしていないと明記されている。
それにも関わらず、彼らはプロジェクト収益等の報酬を受け取る可能性があり、一部のユーザーからは批判の声もある。
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