ソラナミームコイン投資家らが寄付|小児がん研究に約32億円

ソラナ(SOL)のミームコイントレーダーたちは26日までに、希少な脳腫瘍と闘う4歳児の医学研究支援のために、約31.5億円(2000万ドル)相当の寄付を実施した。
クリスマスの願いが巨額支援に発展
事の発端は、シキ・チェン氏が娘のミラちゃん(4歳)の治療研究支援を目的に、クリスマス当日に立ち上げたクラウドファンディングだった。
目標額は1575万円(10万ドル)程度。しかしミームコインコミュニティの予想外の対応により、支援額は当初の目標を大きく上回ることとなった。
over the past few months, yi and i have been working with Dr. Todd Hankinson at the U of Colorado, who runs the only lab in the world focusing on this tumor.
thanks to his research, mira is part of a trial of a biweekly iv that we pray will be able to control tumor growth. pic.twitter.com/Ekhf7fu8lv
— Siqi Chen (@blader) December 25, 2024
コミュニティの力でMIRAが急成長
コミュニティメンバーの一人が、ミラちゃんにちなんでMIRAという新しいトークンを作成。発行枚数の50%をチェン氏の寄付用ウォレットに送付した。
わずか12時間で取引高は約268億円(1億7000万ドル)を記録。ソラナのエコシステム内で最も活発な取引を見せるトークンとなった。トークンの時価総額は最高で約121億円(7700万ドル)に達した。
DeFiプロトコルも支援の輪に参加
課題となったMIRAの流動性問題に対しては、Meteoraプールの活用など、複数のDeFiプロトコルがサポートを表明。さらにDumpy.funはMIRAの価格維持のため、ショート取引の上場を見送ると発表した。
仮想通貨による社会貢献の新たな可能性
今回の出来事は、暗号資産(仮想通貨)コミュニティによる社会貢献の新たな形として注目を集めている。一方で、病気の子どもを投機の対象とすることへの批判的な声もある。
しかし、結果として約31.5億円もの研究資金が集まったことは、Web3.0テクノロジーの新たな可能性を示す事例となった。