ドイツ最大手シーメンス、約480億円のデジタル債券を発行

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ドイツを代表する産業技術大手のシーメンスは4日、ブロックチェーン技術をつかった新しいデジタル技術を活用し、3億ユーロ(約480億円)規模のデジタル債券を発行した

シーメンスとは

シーメンスは、電機・エレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケアなど幅広い分野で事業を展開する世界的な技術企業だ。

1847年に創業し、現在は170カ国以上で事業を展開。日本でも長年にわたり産業機器や医療機器などを提供している。

迅速な決済を実現

この1年物債券は、ブロックチェーン技術を用いて、中央銀行の決済システムを通じた支払いを自動化。これにより、従来数日かかっていた決済が数分で完了した。

シーメンスのラルフ・P・トーマス最高財務責任者(CFO)は次のように述べた。

「再びデジタル債券を発行することで、我々の革新精神を示すとともに、金融市場におけるデジタル化を継続的に推進する目標を強調しています」

これは、同社が昨年別の技術で発行した6000万ユーロ(約96億円)の債券が2日間の決済期間を要したことと対照的だ。

欧州中央銀行の試験に貢献

今回の発行は、欧州中央銀行(ECB)による新しい決済技術の試験の一環として行われた。

シーメンスのピーター・ラスゲブ財務責任者は、この技術の可能性について次のように語った。

「数分以内の自動処理は、この新技術の大きな可能性を示しており、デジタル変革を主導的に進めるという我々の戦略を裏付けています」

新しい法律に基づく最大規模の債券

この債券は、ドイツの新しい電子証券法(eWpG)に基づく暗号資産(仮想通貨)証券として分類され、これまでで最大規模となった。

2024年6月時点で、この新法に基づくデジタル証券の発行総額は約2億3600万ユーロ(約377億円)と推定されていたが、ECBの試験により、その数字は増加している。

主要投資家には大手ドイツ銀行が名を連ね、ドイツの中央銀行と協力して新しい決済の仕組みを使用した。

この革新的な取り組みは、金融市場のデジタル化を加速させる可能性を秘めている。シーメンスの事例は、大手企業が新技術を活用して、より効率的な資金調達手段を模索していることを示している。

今後、他の企業や金融機関も同様の取り組みを行う可能性が高く、金融市場全体のデジタル化が進展することが予想される。

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