Web3.0×実店舗|SBIデジタルコミュニティーがNFT活用

SBIデジタルコミュニティー株式会社は8日、Web3.0コミュニティ「Bto3」を通じて、非代替性トークン(NFT)を活用した実店舗向け割引サービスを2025年度第2四半期にローンチすると発表した。
この新サービスは、NFT保有者が全国の加盟店舗で割引を受けられるもので、Web3.0技術の実社会での活用を促進し、マスアダプションを加速させることを目指している。
NFT割引サービスの仕組みと特徴
このサービスでは、対象となるNFTを保有するユーザーが、加盟店舗に設置されたQRコードを読み取ってウォレットを接続し、認証画面を店員に提示することで割引を受けられる。
店舗側はWeb3.0の専門知識がなくてもサービスを導入でき、利用料も無料で送客を受けられるという利点がある。
NFTの特性を活かし、二次流通が発生しても顧客管理が不要な点が特徴だ。従来の会員証や割引サービスとは異なり、ブロックチェーン技術により現時点でのNFT保有者を即時に確認できる。
これにより、ユーザー、店舗、SBIデジタルコミュニティーの三者にとってメリットのあるエコシステムの構築を目指している。
「Crypto Canvas Collection」NFTの販売開始
SBIデジタルコミュニティーは、このサービスに先立ち、10月12日から14日までの3日間、初のNFTコレクション「Crypto Canvas Collection」のパブリックセールを実施する。
このNFTは、全て一点物の手書きジェネラティブアートで、Polygonチェーン上で発行される。販売価格は0.025ETH(WETH)で、クレジットカード決済も可能だ。
NFT保有者には、今回発表された割引サービスの利用権のほか、NFTが当たる抽選会への参加権利など、さまざまな特典が用意されている。
また、2枚以上保有する場合は、XRPレッジャー上で発行されるNFTのプレゼントや、次回コレクションの無料配布などの追加特典も予定されている。
Web3.0普及に向けた新たな一歩
SBIデジタルコミュニティーの佐藤祐太郎代表取締役社長は、以下のようにとコメントしている。
「Web3.0技術は実社会での使用機会が少ないために普及が進まないという課題がありました。このNFT割引サービスを通じて、一般ユーザーがWeb3.0技術の利便性を実感できる機会を提供し、マスアダプションを促進していきたいと考えています」
Web3.0技術と実店舗を結びつけることで、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術の可能性を広げるとともに、一般ユーザーにとっても身近でメリットを感じやすいサービスとなることが期待される。
今後、加盟店舗の拡大や、サービスの具体的な利用方法などの詳細が発表される予定だ。
Web3.0とリアル経済の融合がどのような形で進展していくのか、業界関係者だけでなく、一般消費者からも注目を集めそうだ。
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