リップル社、Ripple Custody商標申請|カストディ市場へ参入か

リップル社は17日、米国特許商標庁(USPTO)に「Ripple Custody」という商標を申請した。
この申請は、同社が暗号資産(仮想通貨)カストディ市場への本格的な参入を強化する動きを示している。
申請された「Ripple Custody」は、ダウンロード可能およびクラウドベースのソフトウェアを提供し、ユーザーが仮想通貨、法定通貨、デジタル資産を保管、送信、保存できる機能を備えるという。
これにより、ウォレットの機能を拡充し、リップル社は機関投資家向けのデジタル資産カストディ(保管)サービスを強化することが見込まれる。
カストディ事業の強化と買収戦略
リップル社は2023年に、スイスのカストディ企業メタコ(Metaco)を2億5000万ドル(約372億5000万円)で買収し、この分野での存在感を高めてきた。
さらに最近では、ニューヨークに拠点を置くスタンダード・カストディ・アンド・トラスト・カンパニー(Standard Custody & Trust Company)の買収も進めている。
これらの買収により、リップル(XRP)を開発する同社はカストディ部門で前年比250%の成長を達成したと報告されている。
このような積極的な展開は、急成長する暗号資産カストディ市場において、同社の競争力を高める戦略と見られている。
規制対応と国際展開の進展
リップル社は規制対応も積極的に進めており、ニューヨーク州の「ビットライセンス」を取得し、米国全土で送金ライセンスを保有している。
また、シンガポールやアイルランドでも関連ライセンスを取得し、国際的な展開を強化している。
さらに、韓国のBDACSとの提携を通じて、リップル(XRP)やRLUSDのカストディサービスを提供するなど、幅広いパートナーシップも構築している。
機関投資家向けサービスの拡大
「Ripple Custody」の商標申請が承認されれば、リップル社が同名のブランドで大規模なカストディサービスやメタマスクのような使いやすいウォレットサービスを展開する可能性が高まる。
特に機関投資家による仮想通貨への関心が高まる中、安全な資産保管サービスへの需要は増加傾向にある。
デジタル資産の普及に伴い、適切な保管・管理ソリューションの重要性はますます高まっており、リップル社はこの成長市場での地位確立を目指していると見られる。
今後の「Ripple Custody」ブランドの展開と、同社のカストディ事業の発展が注目される。
最先端の仮想通貨ウォレット






