ノルウェーのK33、1000BTC購入へ|新株発行で約13億円調達

ノルウェーのデジタル資産企業K33は18日、最大1000BTCを購入するため、新たな指定株式発行を開始した。
今回の資金調達は、最低8500万スウェーデン・クローナ(約13億4500万円)を目標としている。
調達資金は全額ビットコインの購入に充てられ、同社のバランスシートに準備資産として計上される。
この募集はすでに全額の引き受けコミットメントを得ているという。
ストラテジーに続くビットコイン財務戦略
K33は、規制されたプラットフォームで暗号資産(仮想通貨)の取引・管理サービスを提供するノルウェーのブローカー企業だ。
今回の動きは、企業の準備金を強化し、事業能力を高めるための戦略的な転換点となる。
同社は、ストラテジーなどが採用する企業戦略に倣い、ビットコインを主要な準備資産として保有することを目指す。
これにより、財務的な回復力を高め、営業利益率の向上を図ることが目的だ。
今回の戦略への自信の表れとして、K33のTorbjørn Bull Jenssen CEOは、個人会社を通じて10万ユーロを投資している。
なお、この株式発行は、米国、カナダ、オーストラリアなどの一部の国の投資家を対象外としており、投資銀行Pareto Securitiesが管理することで各国の金融規制を遵守する。
機関投資家へのアピールと将来展望
K33はビットコインを保有することで、企業の信頼性を高め、機関投資家を惹きつけたい考えだ。
実際、多くの機関投資家は、アルトコインよりもビットコインを信頼する傾向がある。
将来的には、ビットコインエクスポージャーに関連した新たな金融商品の提供も可能になるとしている。
同社は、ビットコイン保有が業務レバレッジを解放すると期待を示している。
具体的には、ブローカー業務のマージン改善や、ビットコインの価格変動を利用したリスク管理ツールの導入につながる。
この取り組みの一環として、K33はすでに5BTCを取得済みだ。
今回の資金調達は長期的なビジョンの一部であり、同社は今後、準備資産としてのビットコイン保有量を1000BTC以上に拡大する計画を掲げている。
これは、機関投資家の資産として仮想通貨の採用が進む大きな流れに乗る構えと言える。