仮想通貨HYPEが24時間で10%超上昇、SUIの時価総額を超える

ハイパーリキッド(Hyperliquid)関連の暗号資産(仮想通貨)HYPEは25日、24時間で10%超の急騰を記録した。
この上昇により、HYPEの時価総額はスイ(SUI)を上回る結果となった。
HYPEは25日14時30分(UTC)時点で、1時間あたり2.2%の価格上昇を記録し、取引量の増加と市場参加者の活発な売買が価格上昇の主な要因となっている。
規制対応が価格急騰の引き金に
価格上昇の主要因として、ハイパーリキッド・ラボが米商品先物取引委員会(CFTC)に対し、仮想通貨無期限取引に関する規制について回答を提出したことが挙げられる。
この規制当局との対話は、新たな規制枠組みとの整合性を示唆するものとして市場で好意的に受け止められた。
規制対応の発表と同時に、HYPEは15%の価格急騰を記録し、アルトコイン市場での地位を押し上げた。市場参加者らは、規制の明確化が長期的な事業安定性につながると期待している。
市場では規制の不透明性がリスクとして認識されているため、こうした前向きな対応は市場心理を改善させる効果があった。
テクニカル分析と市場センチメントが後押し
アナリストらは、HYPEの価格チャートに珍しい強気のテクニカルパターンを確認したと報告している。
この分析によると、目標価格は47ドルから50ドルに設定されており、投機的な関心を高める要因となった。
HYPEは5月23日に史上最高値の37ドルを記録しており、4月4日の安値9ドルから継続的な上昇トレンドを維持している。
ソーシャルメディアでの話題性も価格上昇を支えている。ツイッターなどのプラットフォームで、影響力のある仮想通貨関連アカウントからHYPEに関する議論が急増した。
この流れは個人投機家による買い圧力を生み、25日までに取引量が35%増加する結果となった。
一方で、アナリストらはHYPEが4月の安値から300%上昇していることから、過度な値上がりの可能性を警告している。
テクニカル指標は短期的な調整の可能性を示唆しており、トレーダーは慎重な判断が求められる状況だ。