コインベース第3四半期決算|取引低迷で収益予想下回る

暗号資産(仮想通貨)取引所の大手Coinbase(コインベース)は30日、2024年第3四半期決算を発表した。
仮想通貨市場における取引活動の低迷により、市場予想を下回る業績となった。この発表を受け、同社の株価は時間外取引で4.8%下落し、201.50ドルを記録した。
市場予想を下回る決算内容
Our Q3 2024 earnings report is now live onchain.
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— Coinbase 🛡️ (@coinbase) October 30, 2024
同社の第3四半期の総収益は12億ドルとなり、ファクトセットによる予想の12億6000万ドルを下回った。
1株当たり利益は0.28ドルで、予想の0.45ドルに届かなかった。調整後EBITDAも4億4900万ドルと、予想の4億6920万ドルを下回る結果となった。
取引による収益は前四半期比27%減の5億7300万ドル。サブスクリプションおよびサービス収益も、仮想通貨資産価格の下落により、前四半期比7%減の5億5600万ドルとなった。
一方で、ステーブルコイン収益は、プラットフォーム上のUSDC残高の増加により、前四半期比3%増の2億4700万ドルを記録した。
収益源の多様化を推進
ブライアン・アームストロングCEOは決算説明会で「市場依存度が高く予測が難しい取引手数料収入から、より安定したサブスクリプションとサービス収入へと収益構造をシフトさせてきた」と説明した。
第3四半期末時点で、同社は現金、現金同等物、USDCとして82億ドルを保有しており、前四半期から4億1700万ドル増加した。また、10億ドルの自社株買いプログラムも発表した。
第4四半期の見通しと今後の展開
同社は第4四半期のサブスクリプションおよびサービス収益を5億500万ドルから5億8000万ドルと予想している。
ただし、10月のイーサリアム(ETH)の平均価格が第3四半期比10%下落していることや、金利変更の影響を考慮している。
最近では、同社のイーサリアムレイヤー2ネットワークであるBaseが、一時的にすべてのブロックチェーンの中でステーブルコイン取引量で首位を記録。同日には取引件数の新記録も達成した。
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