Circle、リップルらとの買収交渉報道を否定|IPO方針を継続

ステーブルコイン(USDC)発行会社のサークル(Circle)は19日、暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースやリップル(XRP)との買収交渉を行っているとの報道を否定した。
同社は株式公開(IPO)計画の継続を改めて表明している。
買収交渉の噂と企業の対応
市場では、Circleが50億ドル(約7100億円)を超える評価額での買収交渉を進めているとの憶測が広がっていた。しかし同社は、これらの非公式な協議の存在を明確に否定した。
Circleは今年4月にもリップルから40億〜50億ドル規模の買収提案を受けたが、「不十分」として拒否していたことが明らかになっている。
同社は独立性を重視し、公開企業としての成長戦略を選択している。4月には米国証券取引委員会(SEC)に対してIPO関連書類を秘密裏に提出し、引受銀行との契約も進めている状況だ。
規制環境の変化と業界再編
米国の新政権下で仮想通貨に対する規制が緩和される中、仮想通貨市場への機関投資家の関心が高まっている。この環境変化が買収活動やIPOの活発化を促している要因となっている。
Circleの時価総額590億ドル(約8兆3780億円)を超えるUSDコイン(USDC)は、ステーブルコイン市場で第2位の規模を誇る。
同社は国際送金サービスの拡大を通じて、競合他社による買収よりも独立した成長戦略を優先している。
リップルやコインベースからの関心は、国際送金やステーブルコイン分野での主導権争いを反映している。
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