Cetus、300億円超の流出資金を全額補償へ|Sui財団も支援

スイ SUI +1.84%ブロックチェーン大手分散型取引所(DEX)Cetusは27日、5月22日に発生した資金流出に対し、影響を受けた全ユーザーへの完全補償計画を発表した。
盗難資金の補償には、Cetusの現金とトークン準備金、Sui財団からの融資も含まれる。
今回の全額補償の発表を受けて、SUIやCETUSの価格は上昇を見せた。
Sui財団の支援
今回の資金流出では、盗難資金のうち6100万ドルがイーサリアム(ETH)にブリッジ、残る1億6200万ドルがスイのバリデーターによって凍結されている。
イーサリアムに移された6100万ドル分の資産を補償には、Cetusの現金やトークンの保有資産とSui財団からの確保済み融資が活用されるという。
また、凍結された1億6200万ドルの資金解除においては、現在スイエコシステム内でのコミュニティ投票が進行中だ。
Cetusは、「コミュニティ投票が可決され、凍結資金の解除が成功すれば、当社の現金とトークン準備金、そしてSui財団からの融資を用いて、影響を受けた全ユーザーを完全に補償する。」と表明した。
史上9番目に大きな盗難事件
Cetusでは、オラクル操作攻撃により約2億2300万ドル(約320億)の資金が盗まれる被害を受けていた。
この攻撃により、スイ基盤の複数の分散型金融(DeFi)プロジェクトが一時的にサービスを停止する事態ともなった。
今回のハッキングは、Rekt Newsの統計によると、仮想通貨業界史上9番目に大きな盗難事件となっている。
今回の措置により、スイのDEXエコシステムの安定化に向けた機関的支援が示されている。

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