ビットコイン企業との合併控え、Cantor Equity株が134%急騰

特別目的買収会社(SPAC)であるCantor Equity Partners (ティッカー:CEP)の株価は24日、ビットコイン BTC +0.93%関連企業との合併計画が明らかになったことを受け、134%という大幅な上昇を記録した。
CEPは、大手ステーブルコインUSDTを支えるテザーの準備金の保管も担当している企業Cantor Fitzgeraldの子会社だ。他社を買収または合併して株式公開を支援するために設立されている。
今回の株価急騰は、Cantor Fitzgeraldがビットコインに特化した企業「Twenty One」との合併計画に参加するという発表を受けて起こった。
Twenty Oneの戦略と展望
Twenty Oneは、有力な支援者を持つ企業だ。暗号資産(仮想通貨)関連企業のテザーやビットフィネックス、大手投資会社ソフトバンクなどが同社を支援している。
同社は事業開始時に42,000 BTCを超えるビットコインを保有し、世界で3番目に大きなビットコイン保有企業となることを目標に掲げている。
Twenty Oneの共同創設者であるJack Mallers氏が最高経営責任者(CEO)に就任する予定だ。Mallers氏は、既存の市場で競争するのではなく、ビットコインを中心とした新しい市場を創造することで、業界で最も成功した企業になるというビジョンを持っている。
同社の経営戦略の中心は、1株あたりのビットコイン保有量を増やすことにある。また、ビットコインを基盤とした金融商品の開発支援や、仮想通貨関連のメディアコンテンツ制作も計画している。
主要な業績評価指標としては、1株あたりのビットコイン保有量やビットコインのリターン率などが用いられる見通しだ。
合併の詳細と市場の期待
計画されている合併により、新会社の企業価値は約36億ドル(約5148億円)と評価される見込みだ。
Twenty Oneはこの合併を通じて、事業資金として5億4000万ドル(約772億円)を受け取る予定だ。
さらに、別途締結された株式引受契約により、追加で5億8500万ドル(約837億円)の資金調達が見込まれる。調達資金の一部は、ビットコインの購入に充当される計画だ。
市場の投資家は、Twenty Oneがビットコイン市場で大きな成長を遂げる可能性に期待を寄せており、これがCEP株価の急騰につながったと考えられる。
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