ビットコイン、チャート異常で下落か|仮想通貨相場分析

ビットコインは26日、9.98万ドルまで上昇。節目となる10万ドルまで回復しそうな動きを見せていたが、アジア市場の開始と同時に上昇が停滞し、5%安の9.5万ドルまで下落した。
この要因の一つとして、世界最大手トレードプラットフォーム「TradingView」のバグが指摘されている。同ツールのビットコイン・ドミナンスチャートにて、ビットコインの仮想通貨マーケット占有率が0%と表示される異常が発生。これがトレーダーの反射的な売り注文を引き起こした可能性がある。
ビットコインの価格はいまだ下落幅を解消できておらず、本稿執筆時点で1BTC=9.57万ドルで取引されている。
【12月27日最新】ビットコイン(BTC)の価格分析
ビットコイン(BTC)は、サンタクロースラリーで26日に再び10万ドル台を回帰するような動きを見せたが、目前で反発。27日は9.5~9.6万ドル台で推移している。

9月下旬に20日移動平均線が100日移動平均線とゴールデンクロス。これにより、長期的なロング目線が意識され始め、ビットコインの将来価格は伸びていくと予想される。しかし直近一週間ではショート勢がやや優勢な状況で、ビットコインの価格は20日移動平均線を下回ったことで売り圧力が強まっている。
26日には、20日移動平均線の価格(=9.98万ドル)で上昇が阻まれており、レジスタンスラインとして意識されている様子が伺える。日足チャートでは下落の勢いがストップしていないため、目下のサポートラインである9.45万ドルまで下落する可能性が高い。
続いて、4時間足チャートでビットコインの細かな価格動向を確認する。

4時間足チャートでは、20日移動平均線が100日移動平均線を下回り、売りが有利な状況だ。24日からは一時的に上昇傾向が続いたものの、100日移動平均線を上抜けることが出来ず反発している。
100日移動平均線と重複する9.8万ドル~9.9万ドルのゾーンは、取引高も多くレジスタンスとして機能しやすい。このゾーンを力強くブレイクすることが、上昇トレンド回帰のカギとなる。
現在ビットコインの価格は9.99万ドル~9.2万ドルのゾーン内で推移中。短期的にはショート勢が有利なチャートを形成しているため、本日中に9.45万ドルのサポートラインまで下落する展開が予想される。
12月27日ビットコイン(BTC)相場のキーポイント
- 短期的にはショート勢が有利な展開か
- 12月27日の予想推移価格は9.35万ドル~9.98万ドル
- 9.45万ドルのサポートラインまで下落する可能性が高い
【12月27日最新】イーサリアム(ETH)の価格分析
イーサリアム(ETH)ここ一週間ほど大きな動きが見られず、3,200ドル~3,500ドルを推移中。現在は1ETH=3,374ドルで推移している。

日足チャートでは、11月に20日移動平均線と100日移動平均線がゴールデンクロスしている。これにより長期的な上昇トレンドが発生する可能性がある。
ただし、19日のFOMC後に急落しており、価格は20日移動平均線を大きく下回った。現在20日移動平均線は強く下に傾いており、短期的な下降トレンドを形成している状況だ。
ここ5日間は、3,200ドル~3,500ドルの価格帯で揉み合いが発生しているが、フィボナッチライン近辺で価格が推移していることが一因と推測される。それでもなお100日移動平均線に接近しつつあり、しばらくの間はロング勢にとって芳しくない状況を示唆している。
続いて、4時間足チャートでイーサリアムの細かな価格動向を確認する。

4時間足チャートでは20日移動平均線が100日移動平均線を下回ったことで、短期下降トレンドが発生。20日移動平均線の上方向へのブレイクにより、一時的に上昇回帰が期待されたものの、強い売り圧力に抗うことが出来なかった。
現在推移している3,300~3,500ドルのゾーンは、特に取引高が多く方向感を失いやすい局面である。4時間足終値で3,550ドルを上抜け、もしくは3,220ドルを下抜けするような場面があると、相場が大きく動くと予想される。
12月27日イーサリアム(ETH)相場のキーポイント
- 上値が重く短期的には売り優勢。
- 12月27日の予想推移価格は3,100ドル~3,550ドル
【12月27日最新】リップル(XRP)の価格分析
リップル(XRP)は11月から大きく値を上げ、1ドル、2ドルと続伸。現在は三角持ち合いチャートを形成しており、1XRP=2.18ドルで推移している。

20日移動平均線と100日移動平均線のゴールデンクロスにより、長期的なロング目線が意識されるようになった。ここ10日間ではFOMCの結果を受けて大きく下落する場面が見られたものの、その後は小康状態が続いている。
現在は20日移動平均線を下回っており、短期的には売り勢有利な相場であると言えるだろう。
続いて、4時間足チャートでリップル(XRP)の細かな価格動向を確認する。

4時間足チャートでは、21日に20日移動平均線、100日移動平均線がデッドクロス。この結果、短期的な下降トレンドが発生した。26日に20日移動平均線を下回り、売りが徐々に強くなっている状況だと推測される。
ロング勢にとっては、戻り高値2.43ドル超えが上昇の第一関門となるが、年末年始シーズンで大きな買いが入りづらい状況であるため期待できそうにない。
本日の予想される価格の推移帯は、12月25日の高値2.35ドル~三角持ち合いサポートラインの2ドル。本日も終始もみ合いの展開が予想される。
12月27日リップル(XRP)相場のキーポイント
- 短期的には売りが強い相場で、高値更新は難しいか
- 12月27日の予想推移価格は2ドル~2.35ドル
【12月27日最新】ドージコイン(DOGE)の価格分析
ドージコイン(DOGE)は、12月初旬に0.48ドルを記録後に半値近く値を下げた。現在は0.31ドル付近を推移している。

ドージコインは、10月中旬のゴールデンクロス発生以来、好調に推移。しかし12月に入り20日移動平均線を下抜けし、ショートに目線が移った。その後売り圧が徐々に増加し大陰線を形成。フィボナッチラインで下ヒゲをつけ、回復が見られたものの、直近二日間はショート優勢の展開が続いている。
続いて、4時間足チャートでドージコインの細かな価格動向を確認する。

4時間足チャートでは、移動平均線のデッドクロスにより発生した短期的な下降トレンドの最中にいる。一時的に20日移動平均線を上抜けしたものの、売り圧は強く再び20日移動平均線を下回った。現在推移している0.30~0.33ドルの価格帯は、取引高が多くレンジ帯を形成しやすい局面であるため、大きな価格変動が見られないようだ。
本日の予想推移価格は、0.26ドル~0.34ドル。下落基調の最中、クリスマス期の安値である0.30ドルを下回ってしまうと、価格が走りやすいゾーンに突入する。この結果0.26ドルまで急落する可能性が高い。
12月27日ドージコイン(DOGDOGE)相場のキーポイント
- 短期下降トレンドが継続
- 12月26日の予想推移価格は0.26ドル~0.34ドル
- 0.30ドルを下回ると、下落が加速する見込み