BounceBit、今冬に株式・ETFトークンを発売|DeFi活用も可

CeDeFiインフラプラットフォームのBounceBitは2日、米国、欧州、香港、日本の主要市場を対象とした株式、上場投資信託(ETF)、債券のトークン化商品の提供を開始する計画を明らかにした。
提供開始は2025年第4四半期を予定しており、トークン化資産は、分散型金融(DeFi)との統合を最初からサポートし、現物取引が可能となる。
発行初日からDeFiでの活用可能に
今回発行されるトークン化資産は、BounceBit独自フレームワークであるトークン化株式環境(TSE)を通じて提供される。
TSEは、証券のパーミッションレスな発行、価格設定、そしてDeFiエコシステムへの統合を可能にするために設計されている。
そのためこれらのトークン化株式は、発行初日から分散型取引所(DEX)での現物取引、レンディングプロトコルの担保、ステーキングや金融派生商品を通じた利回り生成など、積極的なDeFiでの活用が可能となる。
これは、従来の合成資産へのエクスポージャー提供に留まっていた試みとは一線を画し、直接的なオンチェーンでの実用性を優先するアプローチだ。
BounceBitは、トークン化された資産が単に保管されるのではなく、DeFi市場で常にアクティブに利用される点を強調している。
商品トークン化の成功を基盤に
この計画は、BounceBitが以前に金や原油などの商品をトークン化し、オンチェーンのデリバティブや利回り戦略に統合した成功事例に基づいている。
最近の例では、ブラックロックのトークン化米国債商品BUIDLを担保にビットコイン(BTC)のベーシス取引を行い、利回りを確保しながら年率24%を達成する戦略を構築した。
商品に裏付けられたトークンで高い利回りを生み出す能力を示したことが、実世界資産のトークン化モデルの有効性を証明した形だ。
商品から株式や債券へと範囲を拡大することは、完全にトークン化されたグローバル金融システムの構築に向けた意欲的な一歩と言える。
主要市場を網羅することで、国境を越えた流動性とアクセス性を確保し、従来のトークン化における課題に対処する。