2025年夏にアルトコインシーズン到来か|アーサーヘイズ予測

暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは18日、2025年夏から初秋にかけてアルトコインシーズンが始まるとの見通しを示した。
ビットコイン高騰がアルトコインシーズンの条件
同氏は、今回のアルトコインシーズンが2021年とは異なり、質の高いプロジェクトが選別される動きになると指摘した。
ヘイズ氏によれば、まずビットコイン(BTC)が11万ドル(約1595万円)を突破し、15万~20万ドル(約2175万~2900万円)に達し、出来高もともなって市場が盛り上がることが「資金の回転を引き起こし、アルトコインに波及する」ための必要条件だという。
同氏は、ビットコインが2025年末までに25万ドル(約3625万円)に達し、さらにトランプ大統領の任期中に100万ドル(約1億4500万円)を目指すシナリオも示した
ビットコインのこのような上昇が実現した場合、資金がアルトコイン市場へ本格的に流れ込むとみられる。
イーサリアムはソラナを上回る可能性、投資先選びに慎重な姿勢
アルトコイン市場においては、イーサリアム(ETH)がソラナ(SOL)を依然として上回ると見る。
理由としては、イーサリアムのTVL(預かり資産残高)での優位性、開発者層の厚さ、セキュリティ面での実績が挙げられる。
ソラナも過去に大幅な上昇を見せたが、長期的にはイーサリアムとの格差が続くとの見方だ。
またヘイズ氏は、アルトコイン選定の際には「時価総額の膨らみ過ぎ」や「流動性の低さ」、「資金流入の鈍化」、「セキュリティ懸念」を抱える銘柄は避けるべきと警告している。
2021年のような全銘柄100倍といった相場は期待できず、実績のあるプロジェクトへの選別投資が重要になるとしている。
分散投資とマクロ要因への注目
ヘイズ氏のポートフォリオでは仮想通貨のほか、約20%を金に配分しており、これは市場のボラティリティ(変動性)へのヘッジとして機能している。
また、米国の金融政策や、次期トランプ政権での仮想通貨規制緩和といったマクロの流動性要因が、ビットコイン価格の上昇や資金の循環を後押しすると見られている。
投資家は市場サイクルやマクロ環境、各銘柄の基礎的な強さを慎重に見極めることが、次のアルトコインシーズンで利益を得るカギとなりそうだ。
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