ビットマインがNYSE移行、40億ドル自社株買いとETH蓄積加速

暗号資産(仮想通貨)企業のビットマインは9日、NYSEへの上場移行と自社株買い枠の拡大を明らかにした。
イーサリアムの積極的な蓄積とステーキング戦略
同社は、積極的なイーサリアム(ETH)取得を進めており、過去9ヶ月間で約480万3000 ETHを取得した。
これはイーサリアム総供給量の3.98%に相当する規模となる。同社が掲げる目標の79%以上を達成した計算になる。
元々はビットコイン(BTC)のマイニングを主力としていたが、現在はイーサリアムの長期保有へと戦略を大きく転換している。
ビットマインのトーマス・リー会長は、現在の市場状況を「ミニ仮想通貨の冬の最終段階」と分析している。
割安な価格でイーサリアムを蓄積する好機と捉え、4月上旬の1週間だけでも約7万1000 ETHを追加購入した。
取得したイーサリアムの活用も進んでいる。保有量の69%以上にあたる約333万ETHを自社のネットワークを通じてステーキングに回している。
この運用から年換算で約1億9600万ドルの収益を生み出しており、安定した収益源の確保にも成功している。
さらに同社は、イーサリアムのほかに198 BTCや8億6400万ドルの現金を保有している。
関連企業への出資も含めると、資産総額は約114億ドルに達する。仮想通貨市場の変動リスクに備えつつ、強固な財務基盤の構築を着実に進めている。
NYSEへの移行と大規模な自社株買い
同社はこれまでNYSEアメリカン市場で取引されていたが、9日からNYSEのメインボードへ移行した。この市場変更は、企業の認知度向上や流動性の確保、機関投資家からのアクセス拡大を目的としている。
市場移行と同時に、自社株買いの枠を従来の10億ドルから40億ドルへと大幅に拡大した。この決定は、自社の本質的な価値に対する強い自信の表れと受け取れる。
市場環境に応じて機動的に自社株を取得し、株主還元の強化を図る方針だ。