ノルウェー政府系ファンド、ビットコイン間接保有量192%増加

ノルウェー政府年金基金グローバルを運用するノルウェー銀行投資管理(NBIM)は13日、2025年上半期時点でのビットコイン(BTC)の間接保有量が7161 BTCになったことが明らかになった。
これは前年末時点の3821 BTCから192%の増加となる。
NBIMは直接ビットコインを購入していないが、株式ポートフォリオの一部としてビットコイン保有企業への出資を通じて間接的な保有を行っている。
間接保有は過去最高水準に
今回の保有量は時価にして約8440億〜8628億円に相当し、過去最高水準となった。
2025年初からわずか半年で約4714BTC増えている。
ストラテジーが3005.5BTC、マラソン・デジタルが216.4BTC、ブロックが85.1BTC、コインベースが57.2BTC、メタプラネットが50.8BTCを占めている。
このため、同基金の保有増加の最大要因はストラテジーの積極的なビットコイン購入戦略と分析されている。
ノルウェー国民一人当たりに換算すると、およそ1387クローネ分のビットコインを間接的に保有している計算になる。
背景に企業のビットコイン採用拡大
NBIMは世界各国の株式に幅広く投資しており、特定の暗号資産(仮想通貨)資産に狙いを絞る戦略は採っていない。
それでも、企業がビットコインを財務資産として保有する動きが広がるにつれ、指数連動型運用や分散投資を行う機関投資家は自然と間接的に保有することになる。
K33リサーチのヴェトレ・ルンデ氏は「より多くの企業がビットコインを財務資産として採用するほど、世界の指数投資家は意図せず保有することになる」と述べている。
ビットコインが機関投資家の資産配分に組み込まれる動きは過去5年間で加速しており、ポートフォリオの分散化やボラティリティ管理の一環として活用されている。
今回のNBIMの事例も、その流れを象徴している。
広がる機関による仮想通貨市場参加
今回の発表は、13日にイーサリアムETFが1日で7億2900万ドルの純流入を記録したこととも時期を同じくしている。
これは同資産における2番目に大きい日次純流入額で、仮想通貨市場への機関マネーの参入が一層顕在化していることを示している。
NBIMは半年ごとに保有銘柄を公表しており、今回のデータはビットコインが世界の分散型株式ポートフォリオにおいて避けられない存在になりつつある現実を示している。
企業の財務戦略が変化する中で、従来型の機関運用でも仮想通貨投資が増える傾向は今後も続く見通しだ。