ブテリン氏、イーサリアム次期アップデート「Fusaka」へ言及
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イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創業者は2日、イーサリアムが4月に実施予定の「Pectra(ペクトラ)」アップデート完了後に「Fusaka(フサカ)」アップデートを実施する意向を表明した。2025年中の実施を目指している。
「Fusaka」は、イーサリアムにおけるブロック検証の効率化を主な目的としており、スケーラビリティ、効率性、分散化の強化が期待されている。
Fusakaとは?
イーサリアムは現在、2025年4月のPectraアップグレードのメインネット公開に向け、テストネットで展開およびテストされている。Fusakaは、Pectra完了後に移行される計画だ。
Pectraでは、ネットワークの効率性やユーザー体験の向上、バリデータの最大ステーク数量を現在の32ETHから2,048ETHに増やすという改善などが行われる予定だ。
一方でFusakaは、ブロックチェーンの基盤技術強化に焦点を当てている。
Fusakaにおける主要な技術改善には、EIP-7701を通じたEOF(Ethereum Object Format)からAA(アカウント抽象化)への移行、BLOB(データの待機スペース)制限の引き上げなどが含まれる。
これらの改善は、イーサリアムのレイヤー1(L1)層の効率性と機能性を大幅に向上させることが期待されている。
イーサリアムの長期ビジョン
Fusakaは、イーサリアムの長期的なビジョンである「マージ」「サージ」「バージ」「パージ」「スプラージ」の一部として位置づけられている。
特に「バージ(Verge)」フェーズの一環として、ブロック検証プロセスの簡素化と効率化を目指している。
また、Fusakaの実装と並行して、MEV(マイナー抽出可能価値)問題への対策を含む「スカージ(Scourge)」フェーズの取り組みも進められている。
これらの一連のアップグレードは、イーサリアムの技術的負債を減らし、プロトコルを簡素化する「パージ(Purge)」フェーズにもつながっている。
イーサリアム財団内ではリーダーシップの再編も進行中であり、Pectra実装後の安定化を確保しつつ、Fusaka開発を円滑に進めるための組織構造の改善が重要な課題となっている。
ただしFusakaの実装に向けては、イーサリアム財団内で活発な議論が続いている。
同財団の分科支援リードであるティム・ベイコ氏らは、Fusakaの範囲を2025年4月までに凍結する提案を行ったが、この提案には反対意見も出ている。
特に、Gethチーム(イーサリアム実装の一つを開発するチーム)はタイムラインの不足を指摘し、EOFコンポーネントの一部除外を提案した。
ベイコ氏はFusakaの範囲確定に必要な時間を確保するため、必要に応じてタイムラインの延長を検討している。
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