ユニスワップ発レイヤー2、25年初頭にメインネット公開へ

大手分散型取引所(DEX)ユニスワップの開発企業は20日、2025年初頭に同社が開発するレイヤー2ネットワーク「Unichain(ユニチェーン)」のメインネットを立ち上げる予定であることを発表した。
同レイヤー2は、大手レイヤー2オプティミズム提供の「スーパーチェーン」下で稼働するチェーンとして、10月中旬からイーサリアム(ETH)のテストネット(Sepolia)上で稼働が開始。
それ以来、5000万件以上のテストトランザクション、400万件以上のテスト契約を処理してきたという。
2025年1月6日からメンテナンス開始
メインネット公開までの具体的なスケジュールとしては、2025年1月6日から新システム「Permissionless Fault Proofs(許可なしの障害証明)」の安全性や安定性の検証を行うためのメンテナンスを開始。
その後ユーザーは、ネットワークに暗号資産(仮想通貨)のブリッジをしたり、同レイヤー2上で稼働するアプリケーションの利用ができるようになる。
また、ブロック生成時間を最終的には「実質的に1秒未満」のタイムへ短縮することが期待される新プロトコル「Rollup Boost」が、メインネットリリース後すぐに統合されるという。
分散化や高速化も目指す
メインネット公開後も、新機能の導入などを実施しながら同レイヤー2の分散化と高速化を推進する予定だ。
まず最初は、ブロックの有効時間を0.25秒まで短縮、トランザクションが瞬時に感じられるようになるという「Flashblocks」の導入を目指す。
また、ブロックチェーン状態の独立検証ができる分散型ネットワーク「Unichain検証ネットワーク」の導入も行われる。
これらの機能は、安定性やパフォーマンスのテストを実験的なテストネットで公開し、その後Sepoliaテストネットからメインネットに移行されるという。
さらに、同レイヤー2の誕生によって、ユニスワップでこれまで発生している年間3〜5億ドルの手数料が、ユニスワップユーザー(流動性提供者など)やUNIトークン保有者に共有されることも期待されている。