大手DEXユニスワップ、新たなレイヤー2「Unichain」を公開
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レイヤー2とは、イーサリアム(レイヤー1)よりも高速かつ低コストの処理環境を実現する仕組みだ。
執筆時点では、テスト版イーサリアム(Sepolia)間との暗号資産(仮想通貨)のブリッジが可能となっている。
今後は、同プロトコルが提供するV2、V3、V4(プレビュー版)にも対応するという。同レイヤー2のパブリックメインネットの公開は、2024年11月を予定している。
スーパーチェーンに参加
ユニスワップは、累計取引量が2兆4000億ドル(約350兆円)を超える大手DEXだ。
同プロトコルを含むDeFi市場は大きな進歩を遂げているが、依然として課題(特にイーサリアム上)を抱えている。ユニチェーンはこれらの問題を解決するために、2023年11月頃から開発が進められてきたという。
そのような目的を実現するため、同レイヤー2は以下のような特徴を持っている。
相互運用性のあるチェーン環境
同レイヤー2は、大手仮想通貨取引所コインベース発レイヤー「Base」なども参加する、オプティミズム(大手レイヤー2)発の「スーパーチェーン」下で作成および稼働する。
「スーパーチェーン」とは、オプティミズムの提供するセキュリティや通信技術を使い、複数のレイヤー2の接続が可能となる仕組みだ。
この技術を使うことで、同レイヤー2と各レイヤー2間での流動性やエコシステムの分断化を防ぐことが可能だ。
高速および即時取引が可能
また、同レイヤー2は、「Rollup Boost」という新たなプロトコルを統合している。
これは、ブロックがシーケンサー(ブロックの整理および構成する存在)に渡される前に、発生したトランザクションを効率的に仕分けできるプロトコルだ。
これにより処理の効率化が図られ、ブロック生成時間は最終的に「実質的に1秒未満」のタイムを実現することが期待されるという。
分散的な検証システム
最後に、ノード(ブロックチェーンのセキュリティ管理役)がブロックの検証を可能にする分散検証ネットワークも導入するという。
その中で、UNIトークンのステーキングを可能にし、検証のセキュリティ強化も可能になるという。UNIステーカーは、ブロックチェーン手数料の一部が還元される。
これにより、ネットワークの分散化およびリスク軽減が可能になるという。