英国の仮想通貨保有率が世界最高の伸び、24%に急上昇

暗号資産(仮想通貨)取引所大手のジェミニ(Gemini)は27日、英国の仮想通貨保有率が世界で最も高い成長率を記録したとする調査結果を発表した。
ジェミニの2025年版「State of Crypto」レポートによると、英国の仮想通貨保有率は2024年の18%から2025年には24%へと6ポイント上昇した。この成長率は調査対象となった主要国の中で最も高く、他の先進国を大きく上回った。
世界的な普及拡大が加速
世界全体では、仮想通貨の保有率が2024年の21%から2025年の24%へ上昇している。特にヨーロッパ地域で強い成長傾向が見られ、フランスでは18%から21%へ、米国では21%から22%へそれぞれ上昇した。
シンガポールは依然として最も高い保有率を維持しており、2024年の26%から28%へ増加している。一方、英国は成長率では首位に立ったものの、絶対値ではシンガポールに次ぐ水準となっている。
この調査は米国、ヨーロッパ、シンガポール、オーストラリアの成人7200人を対象に実施された。
Z世代が普及を牽引
今回の調査で特に注目されるのは、18歳から29歳のZ世代による仮想通貨採用の加速だ。世界のZ世代回答者の51%が仮想通貨を保有しており、全体平均の35%を大幅に上回っている。
米国のZ世代回答者の33%は、投資ポートフォリオの5%以上を仮想通貨に配分することに前向きな姿勢を示している。これは、デジタル資産に対する若い世代の高い信頼度を反映している。
専門家は、この成長の背景として規制環境の明確化、政策面での前進、継続的な強気相場などを挙げている。
特にZ世代は技術に精通した金融ツールを重視する傾向があり、従来の世代と比べてより積極的にデジタル資産の多様化を図っている。近年ではビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要な暗号資産への関心も高まっている。