SpaceX、最大規模のビットコイン移動|総保有量6095BTCに減少

ビットコイン(BTC)
暗号資産ライター
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イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業SpaceXは27日、約1億540万ドル相当のビットコイン(BTC)を新たなウォレットへ移動させたことが明らかになった。

ブロックチェーン分析企業Arkham Intelligenceの分析によると、SpaceXは合計1163BTCを2つの異なるウォレットへ送金しており、399BTCと764BTCの2つのトランザクションに分割して移したという。

これらの移動は、機関投資家向けカストディサービス「Coinbase Prime Custody」を経由して実行されたことも確認されている。

市場では今回の取引について、売却目的ではなく、資産の安全性を高めるための保管体制の再編だという見方が強まっている。

大規模な資金移動と現在の保有状況

今回の送金により、SpaceXが現在保有するビットコインは合計6095BTCとなった。今回の取引は、同社ウォレットの動きとしてもここ数カ月で最大規模だ。

SpaceXはこれに先立ち10月29日にも、当時の評価額で約1億3370万ドルに相当する1215BTCを新たなアドレスへ移動しており、継続的に保管体制を見直していることがうかがえる。

同社のビットコインウォレットは、約3年間の休眠期間を経て2025年7月下旬に活動を再開。その際には約1億5300万ドル相当のBTCが移動しており、今年に入ってから活発なウォレット管理が続いている状況だ。

長期的に見ると、SpaceXの保有量は2022年のピーク時に達した2万5000BTCから大幅に減少している。この減少は、Terra崩壊やFTX破綻といった市場混乱期における同社の戦略的なポートフォリオ調整の結果とみられる。

機関投資家としての戦略と市場への影響

今回の資金移動は、ビットコイン価格が9万1000ドル前後で推移し、過去24時間で4%以上反発するなど、10月の下落局面から回復基調が強まるタイミングで実施された。

Arkham IntelligenceやCoinLawといった分析企業は、移動先ウォレットから取引所への資金流出が確認されていない点を指摘。これは、売却目的ではなく保管体制の再構築が主目的であることを裏付けている。

市場の反応も落ち着いており、報道後もビットコイン価格は安定した値動きを維持している。

SpaceXは非公開企業の中では、ETFを除くと世界で4番目に多くのビットコインを保有する企業だ。

同社が引き続きCoinbase Prime Custodyといったプロ向けカストディを利用している点は、企業レベルでの暗号資産(仮想通貨)採用が成熟しつつあることを示している。

複数アドレスへの分散移動は、カウンターパーティリスク管理やセキュリティ強化の一環とみられ、財務戦略として合理的な措置だと考えられる。

SpaceXは本件について公式コメントを出していないものの、一連の動きは同社が高度な資産管理体制を維持するための戦略的判断であるとの見方が強い。

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