エス・サイエンス、元青汁王子主導で1000BTC保有目指す

東証スタンダード市場に上場するエス・サイエンスは15日、社名変更を含む 暗号資産(仮想通貨)事業への包括的な戦略転換を明らかにした。
同社は2026年4月1日付で、商号をエスクリプトエナジー株式会社(英語表記:S Crypto Energy Inc.)に変更する。
この決定は、従来の事業モデルからの抜本的な転換を図り、暗号資産(仮想通貨)を主要な資産とし、トレジャリー企業としての認知拡大を目指すものだ。
社名変更とビットコイン戦略の全貌
今回の戦略的シフトに伴い、同社はこれまで設けていた年間96億円の仮想通貨取得枠の上限を撤廃した。
新たな方針として、中期的に1000ビットコイン(BTC)の保有を目指す計画を明らかにしている。
同社はすでに8月から10月にかけて、総額約50億円を投じてビットコインを取得しており、現在の保有量は296.24ビットコインに達した。
平均取得単価は1ビットコインあたり約1688万円とされている。
保有する仮想通貨については、四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を業績に反映させる方針だ。
保有残高や業績への影響については、適時開示を通じて継続的に公表し、透明性の確保を重視する。
三崎優太氏の役割と資金調達の背景
今回の大規模な事業転換を主導しているのは、元青汁王子として知られる実業家の三崎優太氏だ。
同氏は4月に暗号資産事業開発担当部長に就任し、戦略シフトの中心的役割を担っている。
三崎氏は自身のXで、この会社は私が来年起こす革命に不可欠だと述べ、事業への強い意欲を示した。
一方で、同氏は同社株式を保有していないことがIR情報で確認されており、経営関与と株主としての立場を明確に分離する姿勢が示されている。
資金調達面では、9月に第8回新株予約権を通じて約43億円を調達したほか、第10回新株予約権の発行により最大で約297億円の調達を計画している。
調達資金は主にビットコインの追加取得に充てられる予定だ。
同社は定款も変更し、仮想通貨の保有・運用やデジタルアセットの財務管理、マイニングなどを事業目的に追加した。
発行可能株式総数も2億株から7億株へと拡大しており、将来的な資金調達の柔軟性を高めている。
市場では株式需給や短期的な株価変動を懸念する声もあるが、同社はビットコインの長期保有を通じて企業価値の向上を目指す構えだ。