シルクロード創設者、ビットコイン会議で分散化の価値を訴える

元シルクロード運営者のロス・ウルブリヒト氏は25日、ドナルド・トランプ大統領による恩赦を受けて自由の身となった後、初めて公の場に登場した。
Bitcoin 2025での歴史的登壇
ウルブリヒト氏は暗号資産(仮想通貨)業界最大級のイベント「Bitcoin 2025」に登壇し、11年間の収監生活を経て得た洞察を共有した。同氏は会場で「自由のための戦いは終わっていない」と強調し、参加者に向けて分散化技術の重要性を訴えた。
シルクロードの創設者として知られる同氏は、2013年に逮捕され終身刑を宣告されていた。しかし、トランプ大統領が就任初日に発表した恩赦により、予想外の自由を手にすることとなった。
分散化と団結への呼びかけ
講演でウルブリヒト氏は、ビットコイン(BTC)が持つ分散化の価値について詳しく語った。同氏は「真の自由は中央集権的な権力に依存しない分散化されたシステムから生まれる」と述べ、仮想通貨コミュニティの団結の必要性を強調した。
また、自身の体験を通じて得た教訓として、技術革新と個人の自由の関係性についても言及した。同氏は「ビットコインは単なる通貨以上の意味を持つ。それは自由への道筋を示すツールだ」と表現し、会場から大きな拍手を受けた。
仮想通貨業界への影響
ウルブリヒト氏の登壇は、仮想通貨業界にとって象徴的な意味を持つ出来事となった。同氏の経験は、分散型金融(DeFi)技術の重要性と政府規制の課題を浮き彫りにしており、業界関係者の間で大きな注目を集めている。
Bitcoin 2025の参加者からは、同氏の復帰を歓迎する声が多数上がった。一方で、今後の活動や仮想通貨業界への関与については、慎重な見方を示す専門家も存在する。同氏は講演の最後に「この自由を無駄にはしない」と決意を表明し、新たな人生への歩みを始めることを宣言した。
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