ポリゴン、NFT売上高でイーサリアム超え|初の快挙

イーサリアム(ETH)のレイヤー2スケーリングソリューションであるポリゴン(POL)はこのほど、週間非代替性トークン(NFT)売上高で初めてイーサリアムを上回ったことが明らかになった。
これまでNFT市場は、広範なエコシステムと多様なマーケットプレイスを持つイーサリアムが主導してきた。しかし、ポリゴンは低い取引コストと、ゲームやコレクティブル分野での採用拡大を背景に、その地位を脅かしつつある。
報告された週の前週には、イーサリアムのNFT売上高は約2170万ドル(約31億310万円)だったのに対し、ポリゴンは約2030万ドル(約29億290万円)と僅差で追っていた。
ポリゴン躍進を支えた要因
ポリゴンの成功の大きな要因は、イーサリアムメインチェーンと比較して格段に低い取引手数料である。
このコスト効率の良さが、多くのNFTトレーダーをポリゴンへと引き寄せた。
加えて、ポリゴンは様々なWeb3プラットフォーム、特にゲームやコレクティブル関連サービスとの統合を進めており、ユーザーエンゲージメントを高めている。
こうしたプラットフォームへのアクセスには、安全なWeb3ウォレットの利用が不可欠である。
特定のNFTコレクションの影響も大きい。「Courtyard」と呼ばれるコレクションは、ポリゴンの売上を大幅に押し上げ、日によっては日次売上高の80%以上を占めることもあった。
仮想通貨市場全体が弱気相場にある厳しい環境下でも、ポリゴンはイーサリアムを上回るパフォーマンスを見せた。
市場全体の動向と今後の展望
一方で、世界のNFT市場全体の週間売上高は約9300万ドル(約132億9900万円)と、前週から約10%減少した。
市場規模は縮小したものの、NFTを売買するトレーダーの数は増加傾向にあり、買い手は25万人以上、売り手は15万人以上にのぼった。
ポリゴンの今回の躍進は、NFT市場における勢力図の変化を示すものかもしれない。
低コストと特定分野での強みが、今後の市場競争において重要な要素となる可能性がある。
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