レイヤー2「Base」、民間宇宙企業SERAのNFT発行を支援

民間の宇宙企業であるSERA(セラ)はこのほど、大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが開発したレイヤー2「Base」上に、「Space Summer 2024」という非代替性トークン(NFT)を発行した。
NFTの購入および保有者は、同社が実施する宇宙飛行士選抜プログラムに参加できるようになる。
選抜プログラムを通過した候補者は、有名企業家ジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙企業ブルーオリジンのニューシェパードロケットの席を獲得する権利が与えられる。
「オンチェーンサマー」開催中
Baseは、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンのスケーリングソリューションだ。そのため、イーサリアムよりも安価かつ高速な取引が可能となる。
現在、Baseネットワーク上での開発を奨励するキャンペーン「オンチェーンサマー(2024年版)」を開催している。
2023年に開催されたキャンペーンでは、1ヶ月で26万以上のアドレスが70万個以上のNFTを発行したという。
また、キャンペーン期間中に、2億4000万ドル以上の仮想通貨がBaseネット上にブリッジされた。
今回のキャンペーンでは、Baseの開発者に対して600ETHの報酬を用意している。イベントは、8月末まで続く予定だ。
Baseのようなレイヤー2が台頭したことにより、イーサリアムのガス料金は近年、数年ぶりの安値水準を推移している。
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宇宙へのアクセスをすべての人に開放
SERAのサム・ハッチソン共同創業者は、「これは、宇宙へのアクセスをすべての人に開放しようとする試みです」と述べている。
宇宙に行ったことのある人は、世界に約660人いる。しかし大多数は、米国、ロシア、中国の3ヶ国出身者だという。
そのため同社は、Web3.0の精神である「分散化」を念頭に、誰にでも宇宙へアクセスできる機会を提供することを目指すという。